読む・読もう・読めば1 首相の日々
安倍首相の帰宅は早い。ふつう午後8時台には帰ってきて、夫人とともに夕食をとる。かつての自民党政治の象徴だった料亭での会食・密談の類には、週に2回くらいしか出ない。もっとも自宅に戻るのは月に2回くらいで、ふだんは公邸で暮らしている。平日の日中は分刻みのスケジュールだが、週末には夫人と一緒に映画を見たりミュージカルを鑑賞したりもする。企業戦士よりよほど恵まれた家庭生活だ。子供はいないから、隠居した後は「売家」と唐様ならぬ美しい日本風に書いても誰も困らないだろう。
散髪は西新宿のホテル、ヒルトン東京内の村儀理容室。フィットネスクラブは同じく西新宿のホテル、パークハイアット東京内のクラブ・オン・ザ・パーク。正月休みは六本木のホテル、グランドハイアット東京で過ごした。初代・2代に比べて、ずいぶん生活が洋風になってきた。
とまあ、こんなふうに素描することは、じつは誰にでもできる。全国紙に毎日掲載されている「首相動静」欄をチェックすれば、みんな書いてあるのだ。昔のように担当記者が一日中密着していなくても、官邸広報がリークしてくれる(から、都合の悪いことは伏せられているかもしれない)。私生活の部分まで踏み込むのははばかられるが(といいながらこうして書いているわけだが)、気になるのは、安倍首相がどのような人脈・金脈に支えられて政治活動をしているのか、ということだ。まだしばらくチェックを続ける必要があるだろう。耐震偽装でAPAホテル(会長は安倍氏後援団体の大御所のひとり)に検察の手が入ったのは、誰が黒幕か、などということは、「首相動静」欄からはわからない。
(大内要三・2007年2月14日)
トップページ | テロ対策、組織犯罪対策と人権・自由との両立は可能か »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 与那国町住民投票で自衛隊基地計画はどうなる(2014.11.02)
- 日米の「より強い同盟とより大きな責任の共有」を拒否する(2013.10.25)
- 南西地域防衛態勢強化とは(2013.06.07)
- 『脱原発テントといのちを守る裁判』のめざすもの(2013.06.05)
- 「南西地域防衛態勢強化とは」(2013.05.23)
「大内要三 コラム「読む・読もう・読めば」」カテゴリの記事
- 読む・読もう・読めば 127(2013.06.12)
- 読む・読もう・読めば 126(2013.04.06)
- 読む・読もう・読めば 125(2013.02.11)
- 読む・読もう・読めば 124(2012.12.15)
- 美濃部革新都政への道をふりかえる(2012.11.22)

