読む・読もう・読めば3 クロスメディア・プロモーション
「R25」誌が政府公報を掲載している。2月22日配布の131号では「君は、給与明細の異変に気が付いていたか?」というタイトルで所得税と住民税の変化を、マンガ入りで4ページにわたって説明しているのだ。なるほど。で、「R25」の広告料はページあたり250万円。今回の政府公報は1000万円ということになる。広告効果からすれば安いが、弱小会社に払える額ではない。
ご存じのとおり、「R25」はリクルートが発行する週刊のフリーマガジン、つまり0円。毎週木曜発行、48ページ、25歳から32歳までの男性サラリーマン向けに、首都圏の駅など4700カ所のスタンドに置かれる。充実した内容で2004年7月創刊以来順調に部数を伸ばして、いまやなんと60万部だという。商業週刊誌のトップクラスを上回る数字だ。金曜日にはもうスタンドから姿を消しているから、愛読者はかなり多いのだろう。女性版の「L25」も昨年11月に創刊された。
フリーマガジンであることが曲者だ。商業新聞・雑誌は購読料収入が半分だから、読者とクライアントの両方に目を向けているのだが。「R25」の広告を一手に扱っているのはメディア・シェイカーズ。電通とリクルートの全額出資で、クロスメディア・プロモーションに特化した会社として05年9月に設立された。会社設立時のニュース・リリースによれば、「マスメディア、フリーマガジン、インターネット、モバイルにおける広告を……ターゲット属性に合わせて最適に組み合わせるコミュニケーション手法」だという。
要するに、国民投票法が通れば、改憲促進広告はこういう形でも行われるのだろうな、ということだ。ウーム。 (大内要三・2007年3月14日)
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