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「平権懇」☆関係書籍☆残部僅少☆

  • ●大内要三(窓社・2010年): 『日米安保を読み解く 東アジアの平和のために考えるべきこと』
  • ●小林秀之・西沢優(日本評論社・1999刊): 『超明快訳で読み解く日米新ガイドライン』
  • ●(昭和出版・1989刊): 『釣船轟沈 検証・潜水艦「なだしお」衝突事件』
  • ●西沢優(港の人・2005刊・5000円+税): 『派兵国家への道』
  • ●大内要三(窓社・2006刊・2000円+税): 『一日五厘の学校再建物語 御宿小学校の誇り』
  • ●松尾高志(日本評論社・2008刊・2700円+税): 『同盟変革 日米軍事体制の近未来』
  • ●西沢優・松尾高志・大内要三(日本評論社・2003刊・1900円+税): 『軍の論理と有事法制』

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2007/04/15

自衛隊は何を考えているか③小西 誠

◎ 兵営の壁が崩れ始めた

この相談をやっておりまして、いくつか感じたことがあります。最初、電話を使っていたときも、だいたい9割はEメールでした。電話を24時間維持するのは大変だったものですから、メール一本に絞って、ときどき緊急に必要なときに電話を使うくらいです。

米兵・自衛官人権ホットラインの小西誠と名乗っているから、これはどう見ても反戦派の集団です。そこにこれだけ大量の相談が来る。これはひとつの面白い点だと思います。私たちのホットラインはそんなに宣伝しているわけじゃありませんけれども、自分たちでアドレスを探して連絡してくる。

もうひとつは、これはかつての自衛隊とは違うんですね。もともと自衛隊は戦前・戦後の連続性があって、自衛隊の兵営は戦前の軍隊と同じ、いわゆる真空地帯です。市民社会から隔離してやってきたはずなんです。はずなんですけれども、こうやって私のところに大量のメールが届く。インターネットによって、自衛隊の壁、昔の言葉では兵営と言いますが、その壁が崩れ始めた、大胆に崩れ始めたと思うんですね。今は皆さんもご存じのとおり、ネットカフェ、マンガ喫茶に行けば、どこからでもインターネットにアクセスできますし、どこからでもメールを出すことは可能です。あるいは普通の携帯メールで直接連絡が来ます。

もうひとつは、そういう現職の自衛官、元自衛官からの連絡もありますが、自衛隊員の家族が半数以上を占めている。この意味は非常に大きいと思うんです。今まで私のイメージでは、どっちかというと自衛隊の家族は保守的なのかなと見ていたわけですけれども、イラク戦争あたりから、家族の意識がだいぶ変わっているなという感じがしました。家族が自衛隊員の声を代弁する形で、相談に来たり意見表明をしているんです。これも非常に面白い特徴が生まれてきていると思います。

現職の自衛隊員の場合は、自衛隊法61条で、政治的な意見表明なり外部と接触は制限されているわけですけれども、しかし家族にはなんの制限もありません。家族からの問い合わせは自由にできるわけですし、自由に発言できるわけですね。

個人的な話になりますが、私の連れ合いが住んでいる東京の団地の横に56年前でしたか、自衛隊の官舎ができました。こんなところに自衛隊の官舎ができるのは非常に珍しいんです、基地の近くならいっぱいありますけれども。航空自衛隊の高級幹部用の官舎です。アメリカへ行ったり来たりするようなエリート、そういう人たちです。子供たちは私の子供と小学校、中学校が一緒です。当然、友達になります。ところが運動会なんかに行きますと、幹部自衛官は私と目を合わせないんです。母親はべつにいいんですね、普通につきあっているわけですけれども、奥さんたちもいろいろ悩みを抱えているのがよく分かります。でも父親は絶対に一言も私に口をきかない。

こういうインターネットの実態の中で、自衛隊はもう数年前から、隊員個人のホームページを作るのを禁止したり、2ちゃんねるへのアクセスを禁止しました。しかし禁止してもホームページを作ったり、あるいはいろんな自衛隊情報を2ちゃんねるなんかに流したりしております。またミクシィという、800万人ぐらい会員がいる、青年層というか10代から30代ぐらいが中心のコミュニティがありますね、インターネット上の。私もここに加入しまして、ちょっと探ってみたら、ミクシィの中に膨大な自衛隊員のコミュニティがある、部隊ごとにコミュニティがあるわけです。参加するにはいろいろ制限があったり、現職自衛官限定だったりするんですが、見るのは自由なんです。そこを見ていますと、訓練の実態なんかけっこう詳しく書いてあります。

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