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「平権懇」☆関係書籍☆残部僅少☆

  • ●大内要三(窓社・2010年): 『日米安保を読み解く 東アジアの平和のために考えるべきこと』
  • ●小林秀之・西沢優(日本評論社・1999刊): 『超明快訳で読み解く日米新ガイドライン』
  • ●(昭和出版・1989刊): 『釣船轟沈 検証・潜水艦「なだしお」衝突事件』
  • ●西沢優(港の人・2005刊・5000円+税): 『派兵国家への道』
  • ●大内要三(窓社・2006刊・2000円+税): 『一日五厘の学校再建物語 御宿小学校の誇り』
  • ●松尾高志(日本評論社・2008刊・2700円+税): 『同盟変革 日米軍事体制の近未来』
  • ●西沢優・松尾高志・大内要三(日本評論社・2003刊・1900円+税): 『軍の論理と有事法制』

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2007年8月

2007/08/27

読む・読もう・読めば14 カツオの海

生鮮食品を冷蔵あるいは冷凍のまま全国に流通させるシステムができたので(身近なのはクール宅配便)、海のない町でも鮮魚が手頃な値段で手に入る。都心のデパ地下でも、下ろしがいのある尺余の魚が並んでいるのがうれしい。日が経つと独特の臭気がするため敬遠されていたカツオも、いまやどこのスーパーにも新鮮なまま並ぶようになった。

しかし昨年あたりから、美しい青紫の金属光沢のあるカツオ(鱗が少ないから銀鱗とは言えないが)が減って、新鮮なのに表皮の美しくないカツオが増えた。伝統的な一本釣りによるのでなく、巻き網で群れを一網打尽にするから、表皮の一部がこすれて剥げてしまうし、ストレスで食味も落ちる。かつては加工用に回されていたこのようなカツオが堂々と生食用に並ぶようになったのは、イワシやサバと同様に漁獲量が減ってきたのだろうか。

カツオの専門家といえば愛媛大学の若林良和教授。専門書『水産社会論』(御茶の水書房、2000)はひとまず置いて、『カツオの産業と文化』(成山堂書店、2004)を読む。なんと漁業とはめまぐるしい環境変化に翻弄される経営不安定なものか、というのが第一印象。一本釣りによる漁獲量のグラフ、巻き網漁漁獲量のグラフを見ても、先行きはまるで分からない。モルディブの鰹節製造のことが書いてあるので、以前にアジア太平洋資料センターの雑誌『オルタ』に連載されていた、カツカツ研(カツオ・かつお節研究会)のレポートを思い出す。

これは『カツオとかつお節の同時代史』(コモンズ、2004)として刊行されていた。読んでみると、かつて沖縄の漁民たちが出稼ぎをしていた「南洋」、そこが戦場になり、戦後ふたたび日本企業の進出があり、現地資本の興隆がありと、これもめまぐるしい。削り節パックの中身の原産地もどんどん変わる。なるほど。それなりの資本力が必要なカツオ漁でさえこうなのだから、家族経営の沿岸漁業のさびれようも理解できる。ひとりの消費者として、海に生きる人々に幸多かれと思う。            (大内要三 2007827日)

2007/08/22

東京芸術座「母は枯葉剤を浴びた」

東京・上井草でのアトリエ公演。フォトジャーナリストの中村悟郎さんの同名の原作。ベトナム戦争後も続く枯葉剤の悲劇をべトちゃんドクちゃんの成長とともに、アメリカ帰還兵などにも取材したもの。中村さん撮影の写真をバックに、さまざまな証言によって舞台は展開します。

中村さんとは、今月、日本プレスセンターで行われた、日本ジャーナリスト会議賞の贈賞式でお目にかかりました。私は、選考委員のお一人として壇上に上がられた中村さんに賞状を手渡す、アシスタント役を仰せつかったのでした。

「平権懇」の佐藤和利弁護士のお世話で、榎本信行弁護士、大内要三さんと観劇。舞台のあと、駅近くの居酒屋に、佐藤弁護士のご長男の中学時代の先生とその息子さんの俳優、映像作家の竹浪明さん、水墨画家の垂井ひろしご夫妻など。女優の田中昭子さん、俳優で今回構成もなさった井上鉄夫さん、演出家の稲垣純さんもお元気なお顔を見せてくださいました。(吉田悦花)

舞台は24日まで。http://www.tokyogeijutsuza.co.jp/

毎日新聞よりhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070821-00000025-mailo-l13

2007/08/20

10月13日 第4回学習会 「軍事機密と報道規制、市民監視」

■平権懇2007年連続学習会企画 対テロ戦争の時代に
(終了しました)

10日に外務省で軍事機密の第三国への漏えいを防ぐための包括的な枠組み「日米軍事情報包括保護協定」(GSOMIA)が締結されました。自民党は来年の通常国会にも秘密法制整備を目指していますが、何が「国家秘密」にあたるのか不明瞭です。

この協定は通常の取材活動が秘密漏えいとみなされれば、国家に不都合な情報が国民にもたらされないことも危惧されます。国民の「知る権利」が制約されることになり兼ねません。みなさんで討論したいと考えています。ぜひ、ご参加下さい。(杉山 隆保)

■日 時 10月13日(土)午後3時~
■会  場  毎日新聞社内 会議室
■報告者 池田龍夫(いけだ たつお)

■集合場所  毎日新聞社1階の受付付近(東京メトロ竹橋駅下車。パレスサイドビル1階)に午後2時50分までにいらして下さい。なお、遅れて来られた方は、090・5341・1169(杉山)までご連絡下さい。

■報告者 池田龍夫
1930年(昭和5年)生まれ。旧制成蹊高等学校を経て、1953年成蹊大学政治経済学部卒業。同年毎日新聞社入社、新潟支局・社会部を経て整理本部へ。整理本部長、中部本社編集局長、新聞研究室長、紙面審査委員長などを歴任。現在は、フリージャーナリスト。日本記者クラブ会員。著書に、『新聞の虚報・誤報──その構造的問題点に迫る』(創樹社、2000年)、『崖っぷちの新聞―ジャーナリズムの原点を問う』(花伝社、2005年)など。

2007/08/15

読む・読もう・読めば 13 原爆詩を読む

8月はヒロシマ・ナガサキ被爆の月だ。涙ボロボロになることは分かっているが、やはり深夜にひとりで原爆詩を読もう。

ヒロシマといえば峠三吉、ガリ版による『原爆詩集』(私の持っているのは体裁はそのままの復刻版だが)の力強さは、軟弱な青年が運動にあたってはそのように表現せねばならなかった1950年代を感じさせて、かえって痛々しい。栗原貞子なら、教科書に載るくらいに衛生無害な「生ましめんかな」よりも、やはり「ヒロシマというとき」が代表作だろう。ナガサキなら山田かん。名前から年配の女性と思っていたが、紹介されて、私よりわずかに年上の男性なのでびっくりしたことがある。ほとんどの作品集が私家版で入手困難なのが残念だが、いまならネットで読めるだろう。そして松尾あつゆきの原爆句。ただ絶句、何度読んでも怖くて頁を繰る手が震える。

広島県詩人協会は被爆20年の1965年にアンソロジーとして『広島詩集』を出している。戦後民主主義への懐疑がすでに広がっていた時代だし、原水禁運動の困難なときを反映して、収録された有名・無名の詩人たちの作品は玉石混淆だが、私家版で頒価100円という粗末な造本にもかかわらず大きな力を秘めている。序文は湯川秀樹。同じ年に広島詩人会議は全国から作品を募集して『平和詩集』を編み、6年後に同第2集を出している。詩人協会のものに比べてさらに石が多いが、このようにヒロシマ・ナガサキを伝えようとする思いの束が、平和運動を支えてきたのだと思う。

アンソロジーの価値は編者の腕次第だ。1954年に現代詩人会が編んだ『死の灰詩集』は被爆体験のない有名詩人の作品を多く収録して、戦時中の翼賛詩集と方法においてどう違うのか、と鮎川信夫から批判された。表現と運動について考えながら、敗戦記念日の朝を迎える。                      (大内要三 2007815日)

2007/08/02

自衛隊イラク派兵違憲訴訟 定点報告7

「箕輪登さんのパートナーが訴訟受継申立
自衛隊情報保全隊の監視活動についても陳述
「自衛隊イラク派兵差止北海道訴訟 第17回弁論」

625日の17回「自衛隊イラク派兵差止北海道訴訟」の弁論で箕輪登さんのパートナーが訴訟受継申立てをしました。また、自衛隊情報保全隊の監視活動について陳述を行いました。

この日はまず、原告2人が意見陳述しました。

小林久公さんは、歴史認識、戦後補償などを取り組んできた市民活動家です。その活動を通じて、アジアの友人たちが口を揃えて「いま世界で一番危険な国は日本である」と述べている、それにどう応えるべきか。強制連行犠牲者の遺骨を発掘して遺族に返す市民レベルの取り組みの意義などについて、語りました。

多田崇子さんは、箕輪さんと選挙でいつも厳しいたたかいをしていた故多田光雄議員(共産党)のパートナーで、お医者さんです。箕輪さんの訴訟を知って驚き、箕輪さんを直接尋ね、その真意を知って、医師会の中で箕輪訴訟賛同の署名を集めてまわり「自民党と共産党が一緒か。それは面白い」と評判になり、支持の輪が広がったこと、彼女自身の医師としての生きざまと平和憲法とのかかわりについて話されました。

二人とも陳述後、傍聴席から拍手が沸き起こりましたが、裁判官は全く制止しませんでした。


次に、佐藤博文弁護士が準備書面と文書提出命令申し立てについて陳述しました。準備書面は、

名古屋「田近判決」の意義とそこから敷衍した司法の役割・裁判官論

1.                   自衛隊情報保全隊の監視活動と平和的生存権侵害

2.                   原告らの法益侵害の内容(個別主張)

文書提出命令申立書は、上記2に関するものでした。

準備書面2と文書提出申立に関わり、裁判官と弁護団のやりとりになりました。裁判官は、

「情報保全隊の、特に“イラク自衛隊派遣に対する国内勢力の反対動向”について、これがイラク派兵と不可分一体の問題であるとして、イラク派兵の“実態論”“性質論”の追加的主張として行なうことは理解できる。しかし、個々の原告の具体的な権利侵害事実として主張するとなると、自衛隊がイラクに行って活動したということ自体とは異なり、新たな法益侵害の主張となるのではないか。今後これを主張・立証するとなると、この間進行協議期日で確認してきた範囲を超えることになる。裁判所としては疑問である」と、述べました。

そこで、7月23日(月)に進行協議期日を設けて、裁判官の問題提起に対する書面を弁護団から提出し、今後の主張、立証について協議することになりました。

次回の弁論期日(第18回)は9月3日(月) 午後1時30分から3時までと決まりました。(2007.7.31 杉山 隆保)

2007/08/01

自衛隊イラク派兵違憲訴訟 定点報告6

栃木、東京、静岡の3地域で裁判終結

上告審を闘っていた「イラク派兵違憲訴訟の会・栃木」(6月12日)、「イラク自衛隊派兵違憲裁判の会・静岡」(6月22日)は棄却になり裁判は終結しました。「イラク派兵違憲訴訟の会・東京」で、ただ一人上告審を継続していたTさんも7月5日に棄却になり終結しました。いずれも棄却理由は「上告条件を満たしていない」というものでした。

(注)民事事件で最高裁判所が上告を受理するのは民訴訟法312条1項又は2項に該当する場合か、318条1項の「上告受理の申立て」が認められた場合です。

従って、裁判が続いているのは「自衛隊イラク派兵差止北海道訴訟」「自衛隊イラク派遣違憲仙台訴訟」「自衛隊イラク派兵差止訴訟の会・名古屋」「やめて!イラク派兵・京都訴訟の会」「自衛隊のイラク派兵差止裁判をすすめる会・関西」「自衛隊イラク派兵差止訴訟おかやまの会」「自衛隊イラク派兵違憲訴訟の会・熊本」の7地域、9事件となります。(2007.7.31 杉山 隆保)

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