自衛隊イラク派兵違憲訴訟 定点報告7
「箕輪登さんのパートナーが訴訟受継申立
自衛隊情報保全隊の監視活動についても陳述
「自衛隊イラク派兵差止北海道訴訟 第17回弁論」
6月25日の第17回「自衛隊イラク派兵差止北海道訴訟」の弁論で箕輪登さんのパートナーが訴訟受継申立てをしました。また、自衛隊情報保全隊の監視活動について陳述を行いました。
この日はまず、原告2人が意見陳述しました。
小林久公さんは、歴史認識、戦後補償などを取り組んできた市民活動家です。その活動を通じて、アジアの友人たちが口を揃えて「いま世界で一番危険な国は日本である」と述べている、それにどう応えるべきか。強制連行犠牲者の遺骨を発掘して遺族に返す市民レベルの取り組みの意義などについて、語りました。
多田崇子さんは、箕輪さんと選挙でいつも厳しいたたかいをしていた故多田光雄議員(共産党)のパートナーで、お医者さんです。箕輪さんの訴訟を知って驚き、箕輪さんを直接尋ね、その真意を知って、医師会の中で箕輪訴訟賛同の署名を集めてまわり「自民党と共産党が一緒か。それは面白い」と評判になり、支持の輪が広がったこと、彼女自身の医師としての生きざまと平和憲法とのかかわりについて話されました。
二人とも陳述後、傍聴席から拍手が沸き起こりましたが、裁判官は全く制止しませんでした。
次に、佐藤博文弁護士が準備書面と文書提出命令申し立てについて陳述しました。準備書面は、
名古屋「田近判決」の意義とそこから敷衍した司法の役割・裁判官論
1. 自衛隊情報保全隊の監視活動と平和的生存権侵害
2. 原告らの法益侵害の内容(個別主張)
文書提出命令申立書は、上記2に関するものでした。
準備書面2と文書提出申立に関わり、裁判官と弁護団のやりとりになりました。裁判官は、
「情報保全隊の、特に“イラク自衛隊派遣に対する国内勢力の反対動向”について、これがイラク派兵と不可分一体の問題であるとして、イラク派兵の“実態論”“性質論”の追加的主張として行なうことは理解できる。しかし、個々の原告の具体的な権利侵害事実として主張するとなると、自衛隊がイラクに行って活動したということ自体とは異なり、新たな法益侵害の主張となるのではないか。今後これを主張・立証するとなると、この間進行協議期日で確認してきた範囲を超えることになる。裁判所としては疑問である」と、述べました。
そこで、7月23日(月)に進行協議期日を設けて、裁判官の問題提起に対する書面を弁護団から提出し、今後の主張、立証について協議することになりました。
次回の弁論期日(第18回)は9月3日(月) 午後1時30分から3時までと決まりました。(2007.7.31 杉山 隆保)
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