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  • ●西沢優(港の人・2005刊・5000円+税): 『派兵国家への道』
  • ●大内要三(窓社・2006刊・2000円+税): 『一日五厘の学校再建物語 御宿小学校の誇り』
  • ●松尾高志(日本評論社・2008刊・2700円+税): 『同盟変革 日米軍事体制の近未来』
  • ●西沢優・松尾高志・大内要三(日本評論社・2003刊・1900円+税): 『軍の論理と有事法制』

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2007/10/25

池田龍夫「軍事機密と報道規制、市民監視」⑦

讀賣新聞の「機密漏洩」事件

もう一つ、これは讀賣新聞の特ダネの話です。何でこんなに大騒ぎになるのと、摩訶不思議な事件なんです。

2005531日讀賣朝刊のスクープですから、今から2年前の話です。1面2番手の扱いで、「中国潜水艦火災か/南シナ海 海南島向け曳航/日米が監視」という、かなりおどろおどろしい見出しです。内容を読むと、あの海域に中国の潜水艦が潜っていることは分かっていることですけれども、それが海中で火災を起こしたということ。それを米国の衛星が探査して分かった。

それが日米の軍事秘密協定によって防衛庁の知るところとなり、極秘情報だったのでしょうが、防衛庁の1等空佐に食い込んでいた讀賣の政治部記者が情報を入手して、それを書いたのがこの特ダネなんです。古い話ですけれども、それが今年の2月になって機密漏洩事件としてにわかにクローズアップされてきました。

「防衛機密漏洩だ」と防衛庁がリークした先が産経新聞でした。最近の政府は、朝・毎・東京など、政府に批判的新聞社と距離を置いていますから、産経にリークすることが多くなってきたと言われています。それで産経が2月16日の1面トップでワーッとやったんですね、もちろん他紙も追いかけました。「機密漏洩」といっても、直接被害は何も出ていなかったわけですが…。私は『新聞通信調査会報』4月号に書きましたけど、防衛省は米側から相当怒られたというか、こういうものが簡単に漏れるようでは困るじゃないか、ということですよ。それを針小棒大にしてマスコミにリークして、大騒ぎのタネをまいたと思われ、讀賣新聞も按配が悪くなってしまいました。この程度の記事で何だと開き直るべきだったと思いますが、讀賣は大あわてで、変な弁明をして幕を引いたんですよ。私は「日米同盟絡みの情報管理強化に真の狙いがあった」と書きましたけどね。

後日談ですが、特ダネを書いた記者がどうなっているか気になって調べたところ、政治部の敏腕記者で書き手だったそうです。しかし、この騒動で讀賣はこの記者を守りきれないで、支局に〝飛ばした〟と聞いています。

これは余談ですが、朝日新聞でもNHKとのトラブルありましたね、従軍慰安婦問題・民衆法廷放映をめぐるNHKとの争い。私は朝日側に理があると思っていますが、権力側のある種の圧力があったのか、社会部の特ダネ記者が干されちゃったんですね。夕張支局駐在になったと聞き、朝日ОBの仲介で8月に現地へ行って会ってきました。本人は全然気にしていない様子で、たくましく仕事をしている姿を見て頼もしく感じました。

政治問題化した報道規制がらみの問題があった時に、現在の新聞社がいかに弱いか、私はつくづく思いましたね。沖縄返還をめぐる「西山事件」に関心を持って追跡している一人ですが、この事件も追えば追うほどナゾが深まっています。権力機構の報道機関に対する規制、攻撃がますます強くなってきている世の中です。市民一人一人が問題意識を持って,権力の動向をウオッチして立ち向かっていかないと、大変なことになります。良識ある皆さんとの連帯を信じて進みましょう。ご清聴ありがとう御座いました。

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