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「平権懇」☆関係書籍☆残部僅少☆

  • ●大内要三(窓社・2010年): 『日米安保を読み解く 東アジアの平和のために考えるべきこと』
  • ●小林秀之・西沢優(日本評論社・1999刊): 『超明快訳で読み解く日米新ガイドライン』
  • ●(昭和出版・1989刊): 『釣船轟沈 検証・潜水艦「なだしお」衝突事件』
  • ●西沢優(港の人・2005刊・5000円+税): 『派兵国家への道』
  • ●大内要三(窓社・2006刊・2000円+税): 『一日五厘の学校再建物語 御宿小学校の誇り』
  • ●松尾高志(日本評論社・2008刊・2700円+税): 『同盟変革 日米軍事体制の近未来』
  • ●西沢優・松尾高志・大内要三(日本評論社・2003刊・1900円+税): 『軍の論理と有事法制』

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2007年11月

2007/11/29

読む・読もう・読めば 20

一般国民の正義

ジャーナリストの大多数は、不特定多数の人々に対して、これだけは伝えたい、これだけは読み取ってほしい、という思いで書いたり発言したりしているのだ。だからいちばん不愉快なのは、「大衆はバカだから分かるわけがない」と断定されることだ。

次々と著作を世に出している起訴休職中外務事務官、佐藤優氏(鈴木宗男議員の事件に関連して起訴された)の透徹した頭脳と鋭利な文章には感心するが、違和感を覚えるのは、例えば彼の最初の著書『国家の罠』の次のような箇所だ。田中真紀子外相によって日本外交が混乱していたころのこと。「新聞は婆さん(田中真紀子氏のこと)の危うさについてきちんと書いているんだけれど、日本人の実質識字率は五パーセントだから、新聞は影響力を持たない。ワイドショーと週刊誌の中吊り広告で物事は動いていく。残念ながらそういったところだね。」幸いにこれは佐藤氏自身の発言ではなく、彼の「信頼する外務省幹部」の発言である。

しかし同じ本の別の箇所では、検察官との会話で、同じようなことが語られる。検察官「僕たちは、法律専門家であっても、感覚は一般国民の正義と同じで、その基準で事件に対処しなければならない」。佐藤「一般国民の目線で判断するならば、それは結局、ワイドショーと週刊誌の論調で事件ができていくことになるよ」。検察官「そういうことなのだと思う。それが今の日本の現実なんだよ」。佐藤「それじゃ外交はできない。ましてや日本のために特殊情報を活用することなどできやしない」。

佐藤氏は情報のプロではあるが、キャリアは20年にすぎない。その彼が外交は「国民の目線」ではできず、「特殊情報を活用」して初めてできることだ、と言うのだ。なぜなら国民は新聞記事を読み解く能力などなく、「ワイドショーと週刊誌の中吊り」で判断しているのだから、と。その情報のプロが国家の利益のために働いたことが「一般国民の正義」で有罪になるとは、と佐藤氏は言いたいらしい。佐藤氏の事件についてはここでは判断しないが、このような物言いはいかがなものか。(大内要三 20071129日)

2007/11/28

イラクの現状報告と記者会見

イラク派兵違憲訴訟の会、イラク派兵j違憲訴訟全国弁護団からのお願い
です。本日、参議院で「イラク特措法廃止法案」が可決されます。そこで、
イラクの現状報告と緊急の記者会見を行います。ぜひ、ご参集ください。

イラクの現状報告と記者会見
  ・日時 本日、午後2時から
  ・会場 日本弁護士会館内
  ・内容 ジャーナリストの西谷さんから、直近のイラクの現状報告
       「イラク特措法廃止法案」成立に対する全国弁護団の意見表明

●問合せ先 川口 創弁護士
         090・4379・6449 

2007/11/14

読む・読もう・読めば 19

シーア派とは何者か

米国の軍事介入のおかげで統一指導者を失い、内戦状況にあるイラクは、メソポタミア文明の栄えた地域にほぼ重なる。紀元前4000年からシュメール、アッカド、アッシリア、バビロニアと続く高度な文明国だった。わずか220年の歴史しかない、そして21世紀のうちに潰えるであろうアメリカ帝国とはえらい違いなのだ。

現在のイラク国民議会は275の議席のうち、シーア派の統一イラク同盟が128、あとはスンナ派が2党合わせて55、クルドが53。宗教のうえでシーア派が半数を少し超えるといわれる状況をほぼ反映している。分かりにくいのがイスラームの諸系統であって、だいたいシーアとスンナはどう違うのか。教科書的には、ともに聖クルアーン(コーラン)を聖典とすることに変わりはないが、スンナ派とは預言者ムハンマド(さすがにマホメットと書かれることは最近ではなくなった)の伝承(ハディース)を重視してムハンマドの言行(スンナ)を解釈してきた人々、シーア派とはムハンマドの娘婿アリーをカリフ(後継者)とし、その子孫をイマーム(指導者)として奉じる人々、とされる。( )だらけでスミマセン。しかし誰が正統な後継者か、とか、クルアーン解釈がどうとかの問題だけではないだろうなあ、と思っていたところに、とても分かりやすい説明を見つけた。

田中宇(たなかさかい)氏が2003年に出した光文社新書『イラク』(このころはこんな単純素朴なタイトルの光文社新書もあったのだ)に、次のように書いている。

「イスラム教は古代ペルシャ帝国だけでなく、西アジアのいろいろな文明を武力で総なめにし、その後はアラビア商人がインドからフィリピンまで行って貿易し、アジア各地の王室や有力者に改宗を勧めた。その結果、イスラム教は、ペルシャ文明の宗教だけでなく、インドの古代宗教や各種の山岳信仰など、各地の人々がイスラム以前に持っていたいろいろな宗教を消化しきらずに内包している。それらを総称して『シーア派』と呼んだり『スーフィ』と呼んだりしている。イスラム教というのはヘビのお腹の皮のようなもので、その皮の下には、ヘビが飲み込んだいろいろな動物の形が透けて見える。」

敬虔なムスリム(イスラーム教徒)は激怒するかもしれないが、なるほど、と言っておきたい。「黒い聖母」やサンタクロースを内包しているキリスト教と同じことだ。

(大内要三 20071114日)

2007/11/10

2007年 平権懇学習会最終回(最新記事は1つ下にアップ)

田島泰彦 

戦時に向かう言論統制と日本国憲法の精神

1215日(土)午後3

毎日新聞社内会議室

平権懇は今年、「対テロ戦争の時代に」というテーマで連続学習会を開催してきましたが、今回はその最終回、総括編です。憲法・メディア法専攻の田島泰彦さんに現在の憲法状況を語っていただきます。多数ご参集ください。

田島泰彦 たじまやすひこ

1952年生、上智大学卒、早稲田大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。神奈川大学短期大学部教授を経て、現在、上智大学文学部新聞学科教授、著書『人権か表現の自由か』(日本評論社、2001年)、『この国に言論の自由はあるのか』(岩波ブックレット、2004年)、共著『表現の自由とプライバシー』「超監視社会と自由』ほか。

■集合場所 毎日新聞社1階の受付付近(東京メトロ竹橋駅下車。
パレスサイドビル1階)に午後2時50分までにいらして下さい。なお、
遅れて来られた方は、090・5341・1169(杉山)までご連絡下さい。

平和に生きる権利の確立をめざす懇談会
H P http://comcom.jca.apc.org/heikenkon/
ブログhttp://heikenkon.cocolog-nifty.com/blog/

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