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2008/02/14

読む・読もう・読めば 25

雑誌の終わり方

『主婦の友』が5月発売の6月号で「休刊」になるという。1917年創刊という名門中の名門だが、婦人総合誌から生活情報誌への転換は叶わなかったのか。これで4大婦人総合誌はすべて消え去ることになる。19868月号で休刊の『婦人生活』、884月号までの『婦人倶楽部』、933月号まで続いた『主婦と生活』。こうして誌名を並べてみると休刊も無理からぬものがあるが、ひとつの時代の終わりを感じさせることでもある。休刊とは復刊の可能性を残した言いようだが、同じ誌名での復刊はまずあり得ないことだろう。

昨年中に「終刊」した雑誌のひとつに『現代コリア』がある。1961年に『朝鮮研究』の名で創刊され、84年に誌名変更、拉致問題では先進的な役割を果たしたが、佐藤勝巳氏、西岡力氏など中心メンバーが「救う会」の活動に忙殺され、「『現代コリア』を支える会」が結成されたものの採算がとれず終刊した。批判的に読んではいたが、これまた拉致問題がマスコミを席捲した時代の終わりを象徴しているように思われる。ただし雑誌に代わりウェブサイト「現代コリア」が後を引き継いでいるから、雑誌の終わり方としては幸いなほうかもしれない。

同じく昨年「休刊」した『ダカーポ』は、発行元が雑誌の改廃のうまいマガジンハウスだし、読者の少なからぬ部分が出版業界関係者だから、終わり方もクールでスマートだ。ここで各誌終刊号の、読者への挨拶文をいくつか紹介すれば良いのかも知れないが、控えておく。というのは、1993年に第三書館がこの種の挨拶文と表紙写真を出版社に無断で掲載した『ラストメッセージ in 最終号 休廃刊雑誌286のサヨナラ語録』という本を刊行して、出版社10社から著作権侵害で訴えられ、負けた事件があるからだ。まあ、引用の範囲内なら問題はないけれども。

それでも、読者へのお別れの挨拶が掲載できる雑誌はまだ幸せだと思う。社内外を含めた編集チームの解散も笑顔でできるのだろうし。(大内要三 2008 214日)

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