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「平権懇」☆関係書籍☆残部僅少☆

  • ●大内要三(窓社・2010年): 『日米安保を読み解く 東アジアの平和のために考えるべきこと』
  • ●小林秀之・西沢優(日本評論社・1999刊): 『超明快訳で読み解く日米新ガイドライン』
  • ●(昭和出版・1989刊): 『釣船轟沈 検証・潜水艦「なだしお」衝突事件』
  • ●西沢優(港の人・2005刊・5000円+税): 『派兵国家への道』
  • ●大内要三(窓社・2006刊・2000円+税): 『一日五厘の学校再建物語 御宿小学校の誇り』
  • ●松尾高志(日本評論社・2008刊・2700円+税): 『同盟変革 日米軍事体制の近未来』
  • ●西沢優・松尾高志・大内要三(日本評論社・2003刊・1900円+税): 『軍の論理と有事法制』

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2008/02/29

読む・読もう・読めば 26

事実は小説より

福井晴敏氏の『亡国のイージス』が講談社から刊行されたのは1999年。日本推理作家賞、日本冒険小説協会大賞、大藪春彦賞とトリプル受賞して2002年に文庫になったので読んだ。お話の設定自体に馴染めず、メッセージ性にも違和感を持ったので、すぐに処分したらしく、いま手元にない。イージス艦「いそかぜ」の艦長、宮津弘隆が特殊兵器で首都東京を人質に反乱を起こす、という物語。北朝鮮の工作員がからみ、登場人物は多彩だ。映画化に際しては実物のイージス艦「みょうこう」が使われたが、防衛庁の協力をとりつけることができたのは、当時長官が軍事オタクの石破茂氏だったからで、さすがに艦長が反乱を起こすのはまずいから副長に変更されたという。この映画は見ていない。

小説・映画・コミック・ゲームソフトまで含めたエンターテインメントよりも、現実のほうがはるかに醜悪だ。イージス艦の艦長と石破氏が登場する、なんともやりきれない今回の事件の真相は、いまだ解明されていない。この事件を見る私どもの基本姿勢は平権懇の225日付声明に書かれているので、繰り返さない。

この3月には6隻目のイージス護衛艦(重巡洋艦と呼ぶべきだが)、「あしがら」が就役する。「こんごう」型より大型の「あたご型」2番艦で7700トン、佐世保に配備される。これで日本のイージス艦は横須賀に1隻、佐世保に2隻、舞鶴に2隻、呉に1隻になる。太平洋よりも日本海重視であることは明白だ。名称からして、すべてのイージス艦は旧海軍の艦名を踏襲している。金剛、霧島、妙高、鳥海、愛宕、足柄。今回の事件を起こした「あたご」は2005年に進水しているが、部内応募で艦名が「ながと」に決まりかけ、さすがに「時期尚早」として見送られたという。

このような大型艦は起工から3年かけて竣工する。最初のイージス艦「こんごう」が就役したのは1993年だから、ずいぶん前からこのような金食い虫の巨大艦隊は準備されていたのだ。いったい国会での予算審議で何をしていたのか、と改めて思う。

(大内要三 2008228日)

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コメント

「部内応募で艦名が「ながと」に決まりかけ、さすがに「時期尚早」として見送られたという」のは本当か?
金剛以下の命名はいずれも旧海軍の巡洋戦艦と重巡洋艦の山岳名に由来している。長門は旧国名で旧海軍では戦艦につけられていた。
自衛隊ではへり護衛艦(実際はヘリ空母だね)の日向が旧国名に由来している。長門が候補に挙がったというのは疑問がある。

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