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「平権懇」☆関係書籍☆残部僅少☆

  • ●大内要三(窓社・2010年): 『日米安保を読み解く 東アジアの平和のために考えるべきこと』
  • ●小林秀之・西沢優(日本評論社・1999刊): 『超明快訳で読み解く日米新ガイドライン』
  • ●(昭和出版・1989刊): 『釣船轟沈 検証・潜水艦「なだしお」衝突事件』
  • ●西沢優(港の人・2005刊・5000円+税): 『派兵国家への道』
  • ●大内要三(窓社・2006刊・2000円+税): 『一日五厘の学校再建物語 御宿小学校の誇り』
  • ●松尾高志(日本評論社・2008刊・2700円+税): 『同盟変革 日米軍事体制の近未来』
  • ●西沢優・松尾高志・大内要三(日本評論社・2003刊・1900円+税): 『軍の論理と有事法制』

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2008/04/20

朝鮮半島の変貌を見る④

一連の演習を見る

 本番が2日に始まりますと、2日から3日にかけて首都防衛司令部転地移動訓練というのがありました。次の資料は、「首都防衛司令部、23日未明に首都圏で転地移動」という、聯合通信の228日の報道です。

「陸軍首都防衛司令部は来月2日と3日の明け方、ソウルを起点に、クヮチョン(果川)、アニャン(安養)、ウィワン(儀旺)、コヤン(高陽)一帯で戦車および装備の移動を実施すると28日発表した」。

2日にはチングァンドン(鎮寛洞)-クパバル(旧把撥)-ウォンダン(元堂)駅-ウォルルン(元陵)駅の区間で」、この時にはソウルの北を何十キロか移動したということですね。「3日にはナミョンドン(南峴洞)-クァンムン(官門)三叉路-クァリョン(葛峴)洞-ウィワン駅の区間でそれぞれ行われ」ると。地図で見ると、1日目の移動と2日目の移動は全然関係ないんですね。「同月15日には復帰のために逆順で移動する」。たぶん、出発するところと帰着するところはそれぞれ意味があるんでしょう。

「今回の移動は戦車砲射撃訓練のためのもので、住民に及ぼす騒音と交通停滞の不便を減らすため、午前4時から1時間の間に行われる」。この時間ですからたぶん空砲を撃つこともなくて、弾を込めるところまでを訓練したのかなと思います。

「首都防衛司令部は移動する軍装備を撮影する行為は軍事保安に抵触するとするとともに、市民の理解と協力を求めた」。迷惑にならないように明け方にやるんだから我慢してくれよと、写真を撮ったりしたらスパイ罪で捕まえるぞというアナウンスですね。

 3日にはニミッツがプサンの近海で訓練を公開しています。同じ3日にはアラスカから来たストライカー部隊は、もう自分たちの持ち分の訓練は終わって、68人中の半分、34人はすでに帰っている。残りの連中もすぐに帰ります。

 34日にはピョンテク(平澤)市、これは米軍の移転に伴う基地の大拡張で非常に大きな闘いがあったところですけれども、そのタンジン(唐津)港でNBCテロ対処訓練が行われた。Nはニュークリアですが、いわゆる核攻撃を想定した訓練ではなくて、ダーティー・ボム、放射性物質を爆発でまき散らすようなことを主に想定した訓練です。米軍の場合にも2つは必ず分けてやっています。

この訓練の内容が次の資料に出ていますが、「平澤、唐津港でNBCテロ対処訓練」という34日付の聯合通信の記事です。

「海軍第2艦隊司令部は4日午前、キョンギ(京畿)道ピョンテク市タンジン港一帯で民・官・軍合同」、というところが重要だと思うんですね、「NBC対テロ訓練を実施した。この日の訓練は国際旅客ターミナルに停泊した船舶と周辺建物に化学弾テロが発生したというシナリオに基づき、患者移送、汚染地域統制及び除染、テロ犯鎮圧等で、2時間ほど行われた。テロの通報を受けるとただちに海軍第2艦隊司令部と陸軍第51師団等の関係機関の対テロ部隊が投入され、汚染地域に近づく人員と車両を統制して汚染地域内の患者を病院に移送した。続いて民・官・軍合同調査班が出動して汚染地域探知及び警報態勢を構築して周辺地域除染活動を繰り広げ、逃走路を遮断した後、テロ犯を鎮圧する作戦を成功的に終えた。海軍第2艦隊司令部関係者は『人命と財産の被害を最小化するとともに、テロ犯を鎮圧するのが焦点となった』とし『実戦のような訓練を通じて有事事態に備えていく』と述べた」。

 ずいぶん大変なことをやっているんだなと思うんですが、考えてみると、ついこの間大阪港でも、洞爺湖サミットの大阪会合に備えまして、似たような訓練をやっているわけですね。韓国のような非常に緊張した地域と日本がだんだん変わりなくなってきているということを思い出させます。

5 日にはナムヤンジュ(南楊州)市ピアムリ(比岩里)で、傷病兵の後送訓練をやっています。これは、敵の攻撃でもってかなり大勢の死傷者が出たということを想定してやっているわけです。このことに直接触れているわけではないんですが、「国軍医務司令部碧蹄病院、戦時連合患者処置能力強化」という「メディカルトゥデイ」の8日付けの記事があります。

「国軍医務司令部ピョクチェ(碧蹄)病院は」、場所はコヤン市です。「訓練を通して戦時の韓国軍及び米軍の負傷者発生時に迅速な応急処置を実施した」。「国軍医務司令部隷下のピョクチェ病院は08KR/FE(キー・リザルブ及びフォール・イーグル)演習期間中、連合司令部医務課主管で韓米連合患者後送FTX(実働訓練)を陸軍第1師団と連係して作戦計画地域一帯で実施したと発表した」。「病院によれば、連合患者後送FTXは戦時の韓国軍及び米軍の負傷者発生時に最寄りの医務施設で処置後、自国医務施設に後送する訓練として迅速な応急処置と連続性ある患者後送システムを検証するために07年UFL演習(これはウルチ・フォーカスレンズ演習のことで、去年の10月にやっています)に続き、今年に2番目に実施された」。今年とは今年度のことだと思います。

「今回の訓練は韓国軍第1師団と米第2師団がともに参加し、第1師団作戦計画地域」、というのはたぶん、ソウル北西部の休戦ラインに近いところだと思いますが、「で発生した患者を師団大量戦傷者処置班が出動して迅速な患者処置後、国軍医務司令部ピョクチェ病院に後送して負傷者の生命を救護する手順として進められたと伝えた」。

「特に今回の訓練の間、国軍医務司令部ピョクチェ病院では米軍患者の診療記録を英文で作成し、米軍患者が自国医務施設に後送されても治療記録が連係されるようにしたとし、野戦で使用している応急処置表を改善するため戦傷者カードの記録及び活用度を検証することにも多くの努力を傾けたと述べた」。

「国軍医務司令部ピョクチェ病院長チェ・ビョンソプ中佐は」、やはり軍人なんですね、「『今回の訓練を通して米軍に対する戦時医務支援能力と患者後送手順を検証し、両国の医務支援システムを相互理解するのに貴重な経験となった』と述べた」。米軍の看護兵が救出した韓国兵の患者のカルテは、ハングルではきっと書いてくれないと思うんですが。

 同じ5日にはロシアの偵察機が韓国の防空識別圏を侵犯するということがありました。

 6日にはソウルのカンソ(江西)区で、ハンガン(漢江)の橋梁復旧訓練が韓米合同で行われました。橋の途中が攻撃されて落ちたと、その部分を復旧するという訓練ですが、実際に作り直した橋の長さは30メートルぐらいですから、土手でやったんじゃないかと考えております。

 テグでは同じ6日に第50師団が空中浸透対処防護訓練をやっています。韓国軍の独自訓練です。聯合通信の「陸軍第50師団、空中浸透対処防護訓練」という記事があります。

「陸軍第50師団は6日、テグ飛行場一帯で、韓米連合キー・リザルブ及びトクスリ演習の一環として飛行場防護のための訓練を実施した」。韓国のマスコミの日本語サイトでは、「浸透」を「侵攻」というふうに訳しているんですが、私はどうも「浸透」のほうがニュアンスが伝わるのではないかと思います。そういった状況を仮想して、「主要街区と陣地占領、火力及び検問所運用等を通して、重要施設である飛行場を防護する実戦的訓練を展開した。軍は訓練で作戦要所間の戦闘協力体制を構築して浸透した敵を早期撃滅するとともに状況を終了させた。第50師団関係者は『今回の訓練は国家の重要施設を敵の攻撃から守って戦闘準備に万全を期すために行われた』『作戦計画の効率性を検証して訓練で現れた問題点を補完する機会とする』と述べた」。かなり生々しい訓練が行われたわけです。

 3月7日に正規の演習は終わっているんですが、翌8日にも韓米両海兵隊がロドリゲスで市街戦の合同訓練を行って、イラク帰りの米兵がお手本を見せた。10日にはプサンで、原潜オハイオの乗員と韓国側の潜水艦の乗組員を招待して、韓国の伝統芸能の公演が行われた。3月7日にフィリピンを出たエセックスは、10日にはもう舞い戻って来ておりまして、連合環境確証訓練という良く分からない訓練を14日まで行っております。14日からニミッツ空母打撃群がエセックス遠征打撃群と合同して、17日まで遠征打撃軍演習をやっている。これも一連の演習だと思います。

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