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「平権懇」☆関係書籍☆残部僅少☆

  • ●大内要三(窓社・2010年): 『日米安保を読み解く 東アジアの平和のために考えるべきこと』
  • ●小林秀之・西沢優(日本評論社・1999刊): 『超明快訳で読み解く日米新ガイドライン』
  • ●(昭和出版・1989刊): 『釣船轟沈 検証・潜水艦「なだしお」衝突事件』
  • ●西沢優(港の人・2005刊・5000円+税): 『派兵国家への道』
  • ●大内要三(窓社・2006刊・2000円+税): 『一日五厘の学校再建物語 御宿小学校の誇り』
  • ●松尾高志(日本評論社・2008刊・2700円+税): 『同盟変革 日米軍事体制の近未来』
  • ●西沢優・松尾高志・大内要三(日本評論社・2003刊・1900円+税): 『軍の論理と有事法制』

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2008/04/22

朝鮮半島の変貌を見る⑥

駐韓米軍にかかわる諸問題

駐韓米軍にかかわるその他の問題に触れたいと思いますが、韓国は1980年代の終わりまでは軍事独裁政権だったわけです。キムデジュンが南北共同会談のきっかけとなったベルリン自由大学での講演のときに、「我々にはワイマール憲法のもとで暮らした時代はない」と物語ったと言われています。

ピョンテクのキャンプ・ハンフリーズ基地がヨンサン基地からの移転で大拡張される、たいへん残念な事態になっていま工事が進んでいるわけですけれども、結局、いくら住民が居座ろうとしても強制収用されてしまうんですね。日本では憲法9条ができたことによって、土地収用法から、土地収用の目的に軍事が削られた。ところが韓国では軍事目的の土地収用ができる。キャンプ・ハンフリーズの基地はもともと旧日本軍が作った基地だった。それを朝鮮戦争のときに米軍が拡張して、さらにまた今回、拡張されたわけですね。大本はやっぱり日帝にあるということは、我々は忘れてはならないと思います。

そういう日帝支配の負の遺産としては、例えばインチョン市にプピョン(富平)区というところがありまして、米軍基地の跡地があります。いざ返還されるとなったら、ここはオレのものだという韓国人が現れた。どういう人物かというと、日帝が支配していたときに、その土地の当時の実際の地権者から二束三文で、要するに地上げで取り上げて、まとめて日本軍に売り渡した。親日派という言葉を今でも使っているんですが、これはウチの爺さまがちゃんと買い取った、証文もあると言い出したわけですね。裁判では認められなくて、いまは地元自治体と住民の管理のもとにあるようですけれども。

このほか、米軍犯罪は多いですし、韓国国防省が返還される米軍基地を汚染の浄化をしないまま返還すると分かっていながら、韓米関係のためにそのまま受け取ってしまったので、非常に汚染問題は深刻です。

それからメヒャンニ(梅香里)の射爆場が閉鎖されたことで、韓国国内で米軍のの射爆場が不足しているんじゃないかと言われているんですが、私は必ずしもそうとは思っていないんです。米軍は例えば横須賀を母港とする空母艦載機の着艦訓練の訓練場をよこせと80年代にずっと言っていましたよね。幸か不幸か三宅島が噴火したので頓挫しましたけれども、国のほうは三宅島にNLP専用の空港を作る計画でした。いちおう軍民共用で。確かに厚木基地の爆音はひどいですけれども、実際には米軍は訓練をもっとやりたかったから場所を拡大したかったんです。いま韓国で起こっていることもそうです。クンサン沖のチク島(用字不明)にメヒャンニの代替の訓練場ができておりまして、最近もアパッチが行ってライブ・ファイア演習をやったという記事が出ていますから、実弾訓練もできるはずです。やはりハイテク兵器になると消費する弾薬の量がどんどん増えていくんですね。演習に使う総量が増えるから、どうしても場所がもっと必要だということになってきているわけです。

騒音公害訴訟も各地で、日本にならった形で進展しております。

それから、いま非常に心配されているのは、チェジュド(済州島)にまったく新しい海軍基地を作ろうとしていることです。これは横須賀・佐世保・ホワイトビーチに続く、米軍のアジアでの軍事拠点になるんじゃないかということで、国際的にもたいへんな憂慮を生んでおります。

平和に生きる権利を写す鏡

朝鮮半島とアジアは、我々にとって「平和に生きる権利を写す鏡」じゃないかと思います。日本の旧軍時代の慣習が残っている韓国では、軍内にリンチとかがすごく多いんですね。最近になってようやく不審死究明委員会というのが作られまして、調査した45人のうち1割くらいの死因はでっち上げで、暴行されて死んだんだと出ております。そういう意味では、本来、軍隊を持たないという日本国憲法というのは、我々はやはり大事なんだなと思います。

先ほど演習の実態を詳しく述べましたが、東アジア全体に対してアメリカはちゃんと責任をもってやっていますよと、この2月、3月に米軍は見せているつもりでいるわけです。しかしそれはどういう道なのか、ということですね。

米軍はインドネシアで津波災害が起きたときに、病院船マーシーを派遣しました。マーシーとは「慈悲」とか「情け深い」という意味ですけれども、病院船は本来、戦場で傷を負った兵隊を治して戦場に送り返すのが仕事なわけですから、それのどこが情け深いのかと私は思うんですけれども。災害のときにそういうものを出すようにしたのは、地域安定化作戦です。災害によってアメリカに友好的なインドネシア政府が倒れるようなことがあっては困る、あるいは難民が太平洋に出て暴徒化したら、治安が非常に混乱する。それを防ぐための安定化作戦なんですね。

日本でいま、前倒しでいま国民保護計画に基づく形で進められている防災訓練、あるいは陸海空の自衛隊がイラク帰りの米兵によって、共同訓練と称して教育されていくということがどんどん進んでいる中で、本当に朝鮮半島およびアジアというのは、我々の鏡になるんじゃないか。その中で私たちは憲法と平和を見つめながら、まさに平和に生きる権利を確立するために闘っていかなければならないと思います。

今日の雑駁な話が多少のヒントになればうれしいです。

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