朝鮮半島の変貌を見る①
08.03.29 平権懇学習会報告
朝鮮半島の変貌を見る ──韓米連合軍事演習の分析から
上原久志
司会 韓国では昨年12月に大統領選挙がありまして、ハンナラ党のイミョンバク(李明博)が当選しました。少数与党ですから、総選挙で安定政権になれるかどうかが注目されています。民政に移管して5代目、韓国は政党の離合集散が激しくて、10年もつ政党がまれなところですけれども、今回の政権の最大の課題は、米軍再編でぎくしゃくした米韓関係の修復だと言われています。すなわち米日韓の軍事一体化を進めることが大きな課題になっているわけです。朝鮮半島は北もたいへん気になりますけれども、いま朝鮮半島の状況を見ていく上では、ふだんあまり新聞に報じられないような、米韓関係を軍事の方面から見ることも必要なのではないかということで、上原さんをお招きしました。
上原さんは平和委員会で基地調査活動を長く続けてこられた方です。韓国の基地調査運動との交流のために向こうに行かれて、なぜ言葉が通じないのか、日本語で話すのはたいへん失礼だし、お互いに英語で話すのもどうも、というようなことがあって、一念発起してハングルを学ばれて読み書きができるようになった。今日お配りした資料も、かなりの部分はご自分で訳されたものです。
では、お話をうかがって、その後、質疑討論に移りたいと思います。
上原 この3月で私は50の大台に乗ったのですが、42歳のときでしたかね、ハングルの勉強をしようと思ったのは。きっかけは今言われたようなことです。ハングルでは片仮名表記の問題がありますね。例えば私は「韓米連合軍事演習キー・リザルブ」と書いていますけども、韓国マスコミが日本語のウェブページに書いているのは全部、「キー・リゾルブ」なんです。Key Resolveを、ふつう日本人だったら「キー・リザルブ」と読むだろうなと思います。韓国ではどうもスペルを優先する癖があって、それにハングル読みではザジズゼゾがなくて、ジャジジュジェジョになる。ですからハングルでそのまま読むと「キー・リジョルブ」になります。たまたま『軍事研究』誌を見ましたら石川巌さんが「キー・リザルブ」と書いていたので、私もこれでいくことにしました。
地名なんかは、相互主義に基づくと片仮名で書くほうが自然ですけれども、片仮名で地名を書くと、それでなくとも馴染みのないものがよけい馴染みがなくなってしまうと思いますので、なるべく漢字名が分かるものは漢字名も書いております。
用意した資料のほとんどは、韓国のマスコミ等に載ったもの、それから米軍の出している「エアフォース・リンク」ですとか、「スターズ・アンド・ストライプス」です。そういったものから引っ張り出した情報です。朝鮮半島には当然ながら北と南があるわけですが、情報としては韓国側とアメリカ側のものしかない。そういった条件の中で見ていくということも了解しておいていただきたいと思います。
述べたいのは、いまアメリカによる同盟変革というものが全世界的に進められていますが、その中で韓米同盟がいまどうなっているのか、それと日米同盟との対比はどうなのか、ということです。
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