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「平権懇」☆関係書籍☆残部僅少☆

  • ●大内要三(窓社・2010年): 『日米安保を読み解く 東アジアの平和のために考えるべきこと』
  • ●小林秀之・西沢優(日本評論社・1999刊): 『超明快訳で読み解く日米新ガイドライン』
  • ●(昭和出版・1989刊): 『釣船轟沈 検証・潜水艦「なだしお」衝突事件』
  • ●西沢優(港の人・2005刊・5000円+税): 『派兵国家への道』
  • ●大内要三(窓社・2006刊・2000円+税): 『一日五厘の学校再建物語 御宿小学校の誇り』
  • ●松尾高志(日本評論社・2008刊・2700円+税): 『同盟変革 日米軍事体制の近未来』
  • ●西沢優・松尾高志・大内要三(日本評論社・2003刊・1900円+税): 『軍の論理と有事法制』

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2008/05/14

読む・読もう・読めば 31

イノセント

58日午後9時半ごろ、制服姿の現職自衛官が国会構内に侵入し、正面玄関前の踊場に正座して割腹自殺未遂という事件を起こした。朝霞市の自衛隊体育学校所属、陸士長、20歳。家族あての遺書を持っていたから、覚悟の自殺のつもりだったろうが、刃渡り20センチの短刀では死に切れず逮捕、入院。13日になって建造物侵入と銃刀法違反の疑いで再逮捕された。

再逮捕の発表と同時に、この自衛官が地下鉄国会議事堂前駅のコインロッカーに「福田首相に告ぐ」と題する抗議文を収録したUSBメモリーを入れていたことも発表された。「政治や外交、若者に対する不満をつづっているという」と産経新聞は報じているが、それ以上に詳細な内容は不明。諫死のつもりだった自衛官の上申書が公開されないのは、どのような配慮からだろうか。

9日の記者会見で石破防衛相はこの事件に関して、「国会議事堂であるということ、そしてそこにおいて自傷行為を行ったということ、そしてそれが極めて若い隊員であったということについて、非常に強い関心と問題意識は持っている」と述べた。さらに「鹿児島、茨城と陸自が最近続いていますが」との問いに、「若いから人生経験が足りないということもあるのかもしれませんが、若いだけに純粋というようなところもあるだろうと思っておりますし、イノセントという言葉をどう訳したら良いのか分かりませんが、そういうこともあるだろう」と答えた。

国会構内に軍人が入るといえば、当然2.26事件が想起される。「鹿児島」とはタクシー運転手を19歳の陸自隊員が刺殺した事件であり、「茨城」とは18歳の陸自隊員らが駐在所にロケット花火を打ち込み、制止の警官に暴行した事件のことだ。そしてイノセントとはもちろん、無邪気という意味もあるが、本来は「罪のない」という意味である。9日の記者会見の時点で石破氏がすでに諫死未遂自衛官の抗議文の内容を把握していたとしたら、イノセントとはたいへん意味深なことになる。  (大内要三 2008514日)

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