2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
フォト

「平権懇」☆関係書籍☆残部僅少☆

  • ●大内要三(窓社・2010年): 『日米安保を読み解く 東アジアの平和のために考えるべきこと』
  • ●小林秀之・西沢優(日本評論社・1999刊): 『超明快訳で読み解く日米新ガイドライン』
  • ●(昭和出版・1989刊): 『釣船轟沈 検証・潜水艦「なだしお」衝突事件』
  • ●西沢優(港の人・2005刊・5000円+税): 『派兵国家への道』
  • ●大内要三(窓社・2006刊・2000円+税): 『一日五厘の学校再建物語 御宿小学校の誇り』
  • ●松尾高志(日本評論社・2008刊・2700円+税): 『同盟変革 日米軍事体制の近未来』
  • ●西沢優・松尾高志・大内要三(日本評論社・2003刊・1900円+税): 『軍の論理と有事法制』

« 読む・読もう・読めば 37 | トップページ | 「イラク派兵違憲判決(名古屋高裁)を学ぶ会(仮称)」準備会 ご報告 »

2008/08/28

読む・読もう・読めば 38

おお、ジョージア

黒海とカスピ海にはさまれた旧ソ連邦のグルジアの国名は、守護聖人ゲオルギウスに由来する。ドラゴン退治のゲオルギウス伝説の本場はここだ、ということだろう。ロシア語ならグルジア、英語だとジョージアで米国ジョージア州と同じ綴りになってしまう。ロシア側から見れば、モスクワの市章は聖ゲオルギウスがドラゴン退治をしている図だし、あのスターリンはグルジア出身という「親しさ」がある。米国側から見れば、ジョージア州の名は英国王ジョージ2世にちなむから、とりあえず聖人伝説とは関係がない。現グルジア大統領サアカシュビリが米コロンビア大学大学院出身、米国の法律事務所に勤務した経験を持つという「親しさ」か。そんなグルジアで米ロの対立がいま取り沙汰されている。

新聞報道では、グルジア内のアブハジア自治共和国と南オセチア自治州の独立を認めたロシアと、同地のグルジア帰属を死守したい米国との、民族独立運動をめぐる争いのように見える。しかしこの地は紀元前から、ビザンツ帝国、ササン朝ペルシア、イスラム帝国、オスマン朝、ロシア帝国と、さまざまな勢力の興亡の影響を受けたところであって、1民族1言語1宗教1国家でまとまることなどあり得ない。

インターネットで流れている投資家向けの情報では、もっぱら石油と天然ガスのことが語られている。グルジアにはカスピ海原油・天然ガスをヨーロッパに向けて運び出す複数のパイプラインが敷設されているのだ。2006年には米国の援助で南ルート、つまりロシアを全く経由しないルートも稼働し始めた。同じ年、ロシアは南オセチアに天然ガスのパイプラインを敷設し始めた。これらのラインが今回の軍事衝突で停止したことが、投資家たちの当面の関心事なのだ。

なるほど、それでロシアも米国もグルジアに関与したいのか。原油・天然ガスの消費者であるEUの関与で停戦が成立した後もロシア軍は居座っており、米国は平和維持軍を「多国籍化」して軍事介入することに失敗したが、イージス艦「マクフォール」をグルジアのバトゥーミに入港させた。ブッシュ政権末期に至っても緊張は続く。大国の思惑のとばっちりを受けるのは、いつも中小国の市民だ。  2008828日)

« 読む・読もう・読めば 37 | トップページ | 「イラク派兵違憲判決(名古屋高裁)を学ぶ会(仮称)」準備会 ご報告 »

大内要三 コラム「読む・読もう・読めば」」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 読む・読もう・読めば 38:

« 読む・読もう・読めば 37 | トップページ | 「イラク派兵違憲判決(名古屋高裁)を学ぶ会(仮称)」準備会 ご報告 »

無料ブログはココログ