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「平権懇」☆関係書籍☆残部僅少☆

  • ●大内要三(窓社・2010年): 『日米安保を読み解く 東アジアの平和のために考えるべきこと』
  • ●小林秀之・西沢優(日本評論社・1999刊): 『超明快訳で読み解く日米新ガイドライン』
  • ●(昭和出版・1989刊): 『釣船轟沈 検証・潜水艦「なだしお」衝突事件』
  • ●西沢優(港の人・2005刊・5000円+税): 『派兵国家への道』
  • ●大内要三(窓社・2006刊・2000円+税): 『一日五厘の学校再建物語 御宿小学校の誇り』
  • ●松尾高志(日本評論社・2008刊・2700円+税): 『同盟変革 日米軍事体制の近未来』
  • ●西沢優・松尾高志・大内要三(日本評論社・2003刊・1900円+税): 『軍の論理と有事法制』

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2009年1月

2009/01/28

読む・読もう・読めば 47

蟹工船をソマリアへ

海賊退治のため海上自衛隊をソマリア沖に派遣する計画が進行している。海上警備行動は本来、最初に発動された1999年の能登半島沖不審船事件で、日本の防空識別圏を越えたところで不審船追跡を中止しているように、本土防衛のためのものだから、東アフリカ沖まで行くのはいかにも無理だ。だいたいソマリアの海賊は漁民の副業なのだから、彼らが漁業で暮らしていけるように援助すれば海賊は激減するはずだ。

先例がある。1979年にソマリアの首都モガジシオに日本政府代表団が赴き、ソマリア政府との間に農業・畜産・漁業・工業・観光ほかの開発協力に関するメモに調印した。同年末にはソマリアの外相が来日、3ヵ年開発計画等を提出した(海外漁業協力財団『ソマリア民主共和国3ヵ年開発計画等』に収録)。漁業部門では、漁港と加工場の建設、魚類資源調査船の派遣、漁協育成の援助、指導職員の研修が求められた。これに基づき、翌年に海外漁業協力財団、国際協力事業団、宝幸水産から5名の調査団が派遣され、冷蔵施設とプレハブ建築の市場施設を建設する計画を立てた。予算5億円(国際協力事業団『ソマリア民主共和国水産物流改善計画基本設計調査報告書』)。これは実現したようで、国際協力推進協会『ソマリアの経済社会の現状』には日本の無償援助のひとつとして81年の水産物流改善計画5億円が掲載されている。

なぜもっと大規模な漁業援助ができなかったのだろうか、と不思議に思うのは、当時日本の北洋漁業が衰退に向かっていたからだ。サケ・マス・カニ・イカを中心とした北洋漁業は、米ソの200カイリ漁業専管水域宣言とオホーツク海での漁業規制の強化で大打撃を受け、1988年には終結する。北洋漁業は船団を組み、母船は漁獲物を船内で缶詰に加工していた。小林多喜二が1929年に雑誌『戦旗』に発表した小説『蟹工船』は「博光丸」が舞台だが、これは林兼商店(のち大洋漁業=マルハ)の「博愛丸」で起こった争議をモデルにしているという。鮮魚を冷蔵・冷凍のまま流通させることが困難だった時代、ただちに缶詰にしてしまう北洋漁業の母船は、まことに合理的なものだった。北洋漁業が立ち行かなくなったのなら、これらの船団をソマリアにプレゼントすれば良かったのではないか。鉄道もなく道路も未整備、冷凍施設も満足にないソマリアに漁業を発展させるには、恰好のものだ。指導のため乗組員も行けば、リストラも避けられた。

上記の報告書に掲載された写真を見ると、1970年代にソマリアに導入された動力漁船のほとんどはまことに小さなもので、公園のボートに毛が生えた程度。あまり魚食の習慣のなかったソマリアに漁業を起こす必要があったのは、オガデン地方の領有をめぐる戦いでエチオピアに敗れて大量の難民が生まれ、家畜を失った遊牧民を漁村に定住させたからだ。なぜ同じソマリ族の住むオガデン地方をめぐる戦いに敗れたかと言えば、それまでソマリア「革命政権」を支持していたソ連が1974年のエチオピア革命を支持するようになったからだ。さらに言えば、1960年にイタリア領ソマリランドと英領ソマリランドが合併・独立した際にも、さらにさかのぼってオスマン・トルコが敗れた一次大戦後にソマリ族の地を列強が5分割した時にも、ソマリ族の主権が尊重された形跡はない。植民地支配した英国もイタリアもソマリアのインフラを整備せず(わずかにイタリアが作った製塩工場の施設は、二次大戦後に連合国に接収され持ち去られた)、「革命政権」に軍事顧問団を送ったソ連も、秘密警察を養成した東独も、ソ連が引き上げた後に最大の援助国となった米国も、バーレ「革命政権」を腐敗させただけだった。そして91年にバーレ政権が崩壊した後のソマリアは崩壊国家となった。93年の武装解除のための国連介入は、米軍による軍事行動への反感から「ブラックホーク・ダウン」、つまり米兵18名虐殺の惨事を引き起こして失敗した。領海も漁業専管水域も意味がなくなり、大型船に対抗できないソマリア漁民は困窮して海賊になった。

旧英領ソマリランドがそれなりに秩序を保ってあらためて独立を宣言していることや、自治政体プントランドの動きについては、ここでは触れない。ただ、ソマリアの現状が、西欧列強が寄ってたかって100年かかってソマリ族の地をボロボロにした結果であることは確認しておきたい。その当事者たちが責任をとらず、日本までも加わって軍艦を送り海賊討伐をするのは間違っているのではないか。取り締まるべきなのはソマリアの漁業専管水域で密漁する漁船であり、必要なのはソマリア漁民の生活が成り立つようにする援助であるはずだ。蟹工船をソマリアへ! 2009128日)

2009/01/18

今年もよろしくお願いいたします

明日1月19日、新年初の運営委員会を行います。午後6時20分までに、毎日新聞社受付前に集合ください。

2009/01/14

読む・読もう・読めば 46

ガザの物語

新年はガザ攻撃のニュースで、少しもめでたくなかった。数え切れないほどの国連決議を無視するイスラエル政府は、それでも麻生政権と違って国内では圧倒的に支持されている。旧ソ連・東欧圏から流入した「ユダヤ人」を加えて失業率は高い。迷惑至極なハリネズミ人工国家を作り維持する米英の責任は重い。

ガザはアフリカとアジアを結ぶ交易路上の町だから、古代エジプト・メソポタミアの史料にすでに現れる。『旧約聖書』には創世記からゼカリア書までの22箇所に出てくる。いま数えたわけではなくて、『旧約聖書語句辞典』とか『新共同訳聖書コンコーダンス』などの便利な本があるのだ。なかでも有名な箇所は、「士師記」第16章のサムソンとデリラの話だろう。

イスラエルをペリシテ人から解放すべき大力のサムソンは、ペリシテ人のデリラを愛し、その奸計にかかって大力の源、髪の毛を剃られた。捕らえられ眼を刳り抜かれたサムソンはガザで獄につながれる。サムソンは叫ぶ。「ああ、神よ、どうぞもう一度、わたしを強くして、わたしの二つの目の一つのためにでもペリシテびとにあだを報いさせてください」。再び髪が伸びて力を取り戻したサムソンは、大勢のペリシテ人の満ちた家の柱を倒し、自分も下敷きになって死ぬ。

これを愛と改心の物語と解して表題に使ったのが、オルダス・ハクスリーの『ガザに盲いて』で、1936年の作品。ガザもサムソンも出てこない現代小説だ。8ポイント2段組400頁を超える長編で短い章ごとに時間が行ったり来たりするので、まことに読みにくい。野暮を承知で短縮すれば、主人公アントニーが親友ブライアンの自殺、初めて愛を意識したヘレンとの行き違いを経て、ミラー博士との出会いにより「非暴力・無抵抗主義平和運動」に加わり、愛国主義者の脅迫を無視して演説会に行こうとするところで終わる。なにしろ『恋愛対位法』『すばらしき新世界』のハクスリーだから、マルタン・デュ・ガールの『チボー家』に比べても平和運動に加わる必然性が観念的だが。

20世紀前半の英米文学は、ロレンスもエリオットも読まれなくなって、ジョイスだけが気を吐いているのが少々淋しい。欧米の知識人にとって欧米以外は「土人」の国だった時代の文学なのだから、ある意味当然ではあるが。ちなみにイスラエル建国は1948年だった。   2009114日)

2009/01/10

戦争反対―占領終結 ガザ攻撃に抗議する

イスラエルによるガザ攻撃が世界を驚かせ、震撼させています。おびただしい命が奪われ、暮らしが破壊されています。世界の平和団体が抗議の声をあげ、日本でも数々のアピールが出されています。下記の緊急集会を開催します。現代アラブ文学研究者の岡真理さん、ジャーナリストの小田切拓さんにお話していただきます。ぜひともご参加ください。

日時:1月17日(土)午後6時~8時(開場5時30分)
会場:HOWSホール
http://www3.ocn.ne.jp/~hows/map.pdf
東京都文京区本郷3-38-10 さかえビル2階 電話03-3818-2328 参加費:500円

講演:私たちに何ができるか 岡 真理さん(現代アラブ文学、京都大学准教授)
http://www.h.kyoto-u.ac.jp/staff/223_oka_m_0_j.html

コメント:小田切拓(ジャーナリスト)

私も呼びかけます:
秋元理匡(弁護士)阿部浩己(神奈川大学法科大学院教授)安斎育郎(立命館大学国際平和ミュージアム名誉館長)安藤博(非暴力平和隊・日本)五十嵐正博(神戸大学大学院国際協力研究科教授)池田香代子(翻訳家/世界平和アピール七人委員会メンバー)石田勇治(東京大学教授)板垣竜太(同志社大学)伊藤和子(弁護士、ヒューマンライツ・ナウ事務局長)伊東きくえ(Link to Peace代表)井上正信(弁護士)井堀哲(弁護士)上原公子(元国立市長)大島和夫(京都府立大学教授)大竹誠(デザイナー)大内要三(平和に生きる権利の確立をめざす懇談会)岡本三夫(広島修道大学名誉教授/岡本非暴力平和研究所所長)小田切拓(ジャーナリスト)亀田博(金子文子・朴烈研究)鍵谷明子(東京造形大学教授)梶村太一郎(ベルリン/「撫順の奇蹟を受け継ぐ会」顧問)金子マーティン(日本女子大学教授)川崎けい子(映像ディレクター)河村健夫(弁護士)きくちゆみ(著作・翻訳家/環境・平和活動家)木瀬慶子(憲法9条―世界へ未来へ連絡会・事務局スタッフ)北村肇(「週刊金曜日」編集長)君島東彦(立命館大学国際関係学部教員/非暴力平和隊・日本共同代表)金栄(ルポ・ライター)桐生佳子(RAWAと連帯する会)桐原尚之(全国「精神病」者集団)清末愛砂(島根大学教員)栗田禎子(千葉大学教授)黒木英充(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)小松浩(神戸学院大学法学部教授)小山潔(ウラニウム兵器禁止条約実現キャンペーン事務局長)坂上香(映像ジャーナリスト/津田塾大学教員)佐藤和義(民主主義的社会主義運動MDS)佐原徹哉(明治大学教員)しみずさつき(RAWAと連帯する会)清水竹人(桜美林大学教員)清水雅彦(札幌学院大学教授)ジャミーラ高橋(アラブイスラーム文化協会)杉浦ひとみ(弁護士)鈴木国夫(桜丘9条の会)鈴木敏明(映像作家)高橋哲哉(東京大学教授)高橋博子(広島平和研究所講師)田中利幸(広島平和研究所教授)俵義文(子どもと教科書全国ネット21事務局長)寺尾光身(名古屋工業大学名誉教授)戸田清(長崎大学教授)南雲和夫(法政大学講師)新倉修(青山学院大学教授)西谷文和(イラクの子どもを救う会代表/フリージャーナリスト)二谷隆太郎(本郷文化フォーラムワーカーズスクールHOWS)丹羽徹(大阪経済法科大学教授)中富公一(岡山大学法学部教授)野平晋作(ピースボート)波多野哲朗(東京造形大学名誉教授)林英樹(RAWAと連帯する会)林博史(関東学院大学教授)廣瀬理夫(弁護士)平野健(中央大学教員)服部泉(東京。をプロデュース
準備会副代表)坂東通信(電力労働運動近畿センター常任幹事)星川淳(グリーンピース・ジャパン事務局長)益岡賢(日本東チモール協議会/翻訳者)増田都子(東京都学校ユニオン委員長)松野明久(大阪大学教授)松宮孝明(立命館大学教授)三輪隆(埼玉大学教員)村井敏邦(龍谷大学教授)本山央子(アジア女性資料センター事務局長)森英樹(龍谷大学教授)森口貢(「長崎の証言の会」事務局)森広泰平(アジア記者クラブ事務局長)ヤスミン植月千春(カーヌーン[アラブの琴]奏者)山本眞理(全国「精神病」者集団会員)矢野秀喜(平和と生活をむすぶ会)横原由紀夫(広島県原水禁元事務局長/第9条の会ヒロシマ世話人)吉田好一(国際人権活動日本委員会代表委員)和田隆子(第9条の会・オーバー東京)渡辺美奈(アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」)

主催:平和力フォーラム
192-0992八王子市宇津貫町1556 東京造形大学・前田研究室 電話042-637-8872 メールmaeda@zokei.ac.jp

2009/01/09

ガザ攻撃に抗議する (転載)

イスラエルによるガザ攻撃が世界を驚かせ、震撼させています。おびただしい命が奪われ、暮らしが破壊されています。世界の平和団体が抗議の声をあげ、日本でも数々のアピールが出されています。下記の緊急集会を開催します。アース・ビジョン組織委員会のご協力で映画「レインボー」を上映し、アラブ文学研究者の岡真理さんに講演していただきます。ぜひともご参加ください。

日時:1月18日(日)午後2時~5時(開場130分)

会場:ラパスホール(東京労働会館ホール)

東京都豊島区南大塚2-33-10 電話03-5395-3171 JR大塚駅南口徒歩7地下鉄丸の内線新大塚駅徒歩7

参加費:500円

映画:「レインボー」

講演:私たちに何ができるか  真理さん(アラブ文学、京都大学准教授)

私も呼びかけます:阿部浩己(神奈川大学法科大学院教授)安藤博(非暴力平和隊・日本)五十嵐正博(神戸大学大学院国際協力研究科教授)池田香代子(翻訳家・世界平和アピール七人委員会メンバー)井上正信(弁護士)きくちゆみ(著作・翻訳家/環境・平和活動家)北村肇(「週刊金曜日」編集長)清末愛砂(島根大学教員)栗田禎子(千葉大学教授〔中東現代史〕)黒木英充(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)、田中利幸(広島平和研究所教授)俵義文(子どもと教科書全国ネット21事務局長)新倉修(青山学院大学教授)松宮孝明(立命館大学教授)村井敏邦(龍谷大学教授)

平和力フォーラム

192-0992 八王子市宇津貫町1556 東京造形大学・前田研究室 電話 042-637-8872  メール maeda@zokei.ac.jp

2009/01/01

あけましておめでとうございます

イスラエルがパレスチナ自治区のガザを空爆しています。アムネスティをはじめとして空爆の停止を求める活動が開始されています。私も賛同して葉書を出したりしているところです。私は、地域の政治家に「パレスチナ問題」の解決に立ち上がるように呼びかけることをお願いします。昨年、4月に出された自衛隊イラク派兵違憲差止訴訟(名古屋高裁)の「違憲判決」真髄がそこにあると考えるからです。私は「平和的生存権」を世界の方々の人権として確立させることによって平和を達成しようと活動している一人です。

『平和憲法の確保と新生』を編著された深瀬忠一さん(北海道大学名誉教授)から普及依頼のお手紙が届きました。お手紙に添えられた本の目次にコメントが手書きされていました。その中に「戦争の出来ないシステムを100年掛けても創る」とありました。平和へ命がけで取り組んでいる姿に大変感銘しました。

■ 『平和憲法の確保と新生』
深瀬忠一・上田勝美・稲正樹・水島朝穂 編著
目 次 はしがき
第1部 平和的生存権の深化と展開
第2部 恒久世界平和の理念
第3部 東北アジアの信頼醸成機構の構想
第4部 核廃絶・軍縮の国際協調
A5判・並製・カバー・400ページ 予価3,990円

●お申し込み ファクス 0466-47-2130(杉山) またはメールnora@cityfujisawa.ne.jp 

戦争を出来ないようにするにはいろいろのことが考えられます。武器の使用を制限する最近の取り組みでは1991年に「対人地雷禁止条約」が発効され、昨年は「クラスター爆弾禁止条約」に日本を含む100か国が署名しています。

自衛隊イラク派兵違憲差止訴訟は、昨年1223日に全国の仲間が名古屋に集まり「みんなで勝ち取った違憲判決全国集会」を行い概ね終了しました。「へいけんこんブログ」に「イラク派兵違憲差止訴訟 定点報告」を書いています。今年の憲法フェスティバルは5月23日となります。詳しくはホームページをご覧ください。http://www.kenfes.com/ (杉山隆保)

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