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「平権懇」☆関係書籍☆残部僅少☆

  • ●大内要三(窓社・2010年): 『日米安保を読み解く 東アジアの平和のために考えるべきこと』
  • ●小林秀之・西沢優(日本評論社・1999刊): 『超明快訳で読み解く日米新ガイドライン』
  • ●(昭和出版・1989刊): 『釣船轟沈 検証・潜水艦「なだしお」衝突事件』
  • ●西沢優(港の人・2005刊・5000円+税): 『派兵国家への道』
  • ●大内要三(窓社・2006刊・2000円+税): 『一日五厘の学校再建物語 御宿小学校の誇り』
  • ●松尾高志(日本評論社・2008刊・2700円+税): 『同盟変革 日米軍事体制の近未来』
  • ●西沢優・松尾高志・大内要三(日本評論社・2003刊・1900円+税): 『軍の論理と有事法制』

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2009年2月

2009/02/27

読む・読もう・読めば 49

ソマリア国連決議を読む

まだソマリアにこだわっている。

政府は3月上旬にも「海賊対策法案」の国会上程を目指している。広島県呉市の海上自衛隊第8護衛艦隊では「さざなみ」と「さみだれ」の2隻(なんか象徴的な艦名だが)が海上保安庁職員を乗せて出港する準備を進めているし、ソマリアの隣国ジブチを本拠に飛んで海上パトロールをするP3C機も出動の準備を進めている。「海賊対策法」の冒頭には、自衛隊・海上保安庁派遣の根拠・権威づけに、国連安保理事会決議が言及されるはずだ。国連安保理はこのところ立て続けに「ソマリア情勢に関する決議」を採択しているが、そのなかでも海自・海保派遣の根拠として重要なのは決議1951

「海軍艦船及び空軍機の展開並びに同国沖での海賊行為及び武装強盗に組みすると疑わしき船舶・艦船・武器及び関連物資の没収または処分を通じて同国沖における海賊行為及び武装強盗との戦いに積極的に参加することを要請する。」

と昨年1216日の安保理決議1951には書かれている。この決議の共同提案者のひとりが日本(非常任理事国)だった。この部分だけが報道されて、まあ海賊退治なら助っ人に行ってもいいか、日本のタンカーや豪華客船が海賊に襲われても困るし、と思う人も多いかも知れない。けれども、この安保理決議は海賊対策のためだけに出されたものではない。ソマリアに大国の都合の良い政府を擁立することが主要な目的なのだ。

だからこの決議に従って派兵する国々は「ソマリア暫定政府を支援する」ことになるのだとはっきり書かれている。自国内で会議を開けずジブチで発足した暫定政権が、沖合の大国の軍艦に援護されつつ勢力を伸ばし、安保理決議1863116日)ではこれを統一政府に昇格させるため本年6月には国連PKO部隊を送ることまで決まっている。要するに国連大国はソマリアに「イスラム原理主義」政権ができることを阻止しようと、必死で暫定政権を育てているわけだ。こういうのを内政干渉と言うのではないか。1992-94年に国連が大軍を送って内戦の一方に荷担し、惨敗して撤退した歴史を忘れたのか。  

2009227日)

2009/02/20

3.7シンポジウム イージス艦「あたご」による漁船沈没事件を考える

昨年2月19日に千葉県野島崎沖で起こった、イージス艦「あたご」の衝突による漁船「清徳丸」沈没という痛ましい事件は、1998年の「なだしお」事件、2001年の「えひめ丸」事件の教訓を生かさず、軍事優先の海がなお続く実態を明らかにしました。

「あたご」は前方に漁船団がいることを承知しながら、自動操縦態勢のまま突っ込んできたのです。艦長は就寝中、見張りは雨を避けて甲板から艦橋に入っていたというお粗末さでした。

父親の吉清治夫さんとともに行方不明になった哲大さんは23歳。20
万漁民の半数以上が60歳を超える漁業崩壊のなかで、わずかに残る希望の灯を自衛隊が消したのです。

国会で石破防衛相が詫び、艦長も家族宅を訪れて詫びました。しか
し海難審判で事故原因の解明が始まると、海上自衛隊は漁船側に事故原因ありという主張を始めました。

本年1月22日に海難審判裁決が出たのを機会に、この事件がどこまで解明されたのか、市民の手で検証してみたいと思います。どうぞご参加、ご協力ください。

日時 3月7日(土)14時~17時
会場 毎日ホール 地下鉄東西線竹橋駅1b出口・パレスサイドビル地下1階

参加費 500円

●カンパ募集中(郵便振替口座00110-2-76333「平和に生きる権利の確立をめざす懇談会」)●

「あたご」事件とは何か       大内要三(平和に生きる権利の確立をめざす懇談会)
海難審判で何が争われたか     田川俊一(弁護士・海事補佐人)
「あたご」はどのような船か    杉原浩司(核とミサイル防衛にNO! キャンペーン)
漁民の生活を脅かす自衛隊   交渉中

司会  吉田悦花(平和に生きる権利の確立をめざす懇談会事務局長)

賛同人(順不同・敬称略 2月23日現在)
土井一清(元日本海員組合組合長)/浦田賢治(早稲田大学名誉教授)/照井 敬(元神戸商船大学教授)/田島泰彦(上智大学教授)/関千枝子(ノンフィクションライター)/吉岡しげ美(音楽家)

主催 平和に生きる権利の確立をめざす懇談会(平権懇)
   ブログ  http://heikenkon.cocolog-nifty.com/blog/
      ホームページ http://comcom.jca.apc.org/heikenkon/
      連絡先 090-5341-1169(杉山)

2009/02/14

読む・読もう・読めば 48

ソマリア援助とは何だったのか

ソマリアに滞在したことのある日本人はごく少ないだろう。観光はあり得ないし、貿易もごく限られたものだった。それでも『実用ソマリア語入門』『ソマリア語辞典』がともに刊行されているのは、農業・漁業・緑化などの支援で滞在した人々があり、支援の拡大が望まれたからだろう。いずれも1991年に崩壊したシアド・バーレ政権時代のことだ。

ユニセフ(国連児童基金)の職員として19831月から翌年6月までソマリアに駐在した小山久美子さんが、『ソマリア・レポート 国連職員の暮らした不思議の国』という本を94年になって書いている。ユニセフといえば、貧困・暴力・疾病・差別から子供たちの命と健康を守る組織であって、親善大使に黒柳徹子さんやオードリー・ヘップバーンがいる。小山さんの本はソマリア体験を記した貴重なもののはずが、不思議なことにこの本は著者の見聞を綴るものの、著者がユニセフ職員としてどのようなプロジェクトをどのように進め、どれだけの成果を得たかが、まったく書かれていないのだ。

たとえば、このような記述がある。「遊牧民の特質とされる誇りの高さ、独立した精神は、表面的な付き合いだけでも、そのストイックな、迎合しない態度から感じ取れる」が、「誇り高さは、往々にして偏狭さ、根拠の無い、無知によるおごりになる事が起こった。ソマリア人は、他の世界を知らないくせに自分たちが一番良いと思っている節もあった。」

そして、このように綴じられる。「ここまでばらばらになってしまった国を、一つにまとめていくのは、ソマリア人自身がやるしかない。今のソマリアは、地面に力一杯たたきつけられて粉々に砕けた鏡のようだ。」そうかも知れない。けれども援助にかかわった人にここまでクールに書かれるのは淋しい。砕けた鏡には国連も米国もソ連もイタリアも、そして日本も映っているのではないか。  2009214日)

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