2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
フォト

「平権懇」☆関係書籍☆残部僅少☆

  • ●大内要三(窓社・2010年): 『日米安保を読み解く 東アジアの平和のために考えるべきこと』
  • ●小林秀之・西沢優(日本評論社・1999刊): 『超明快訳で読み解く日米新ガイドライン』
  • ●(昭和出版・1989刊): 『釣船轟沈 検証・潜水艦「なだしお」衝突事件』
  • ●西沢優(港の人・2005刊・5000円+税): 『派兵国家への道』
  • ●大内要三(窓社・2006刊・2000円+税): 『一日五厘の学校再建物語 御宿小学校の誇り』
  • ●松尾高志(日本評論社・2008刊・2700円+税): 『同盟変革 日米軍事体制の近未来』
  • ●西沢優・松尾高志・大内要三(日本評論社・2003刊・1900円+税): 『軍の論理と有事法制』

« 「2009憲法フェスティバル」を振り返って | トップページ | 沖縄密約文書開示訴訟・第1回口頭弁論   »

2009/06/29

読む・読もう・読めば 57

17条憲法の再来?

大川きょう子「幸福実現党」党首のポスターに、「憲法9条改正。北朝鮮のミサイルから日本を守ります。」と書いてある。ノドンが飛んできたらミサイル防衛システムでも防げないと思うが、どうやって憲法改正で防ぐのか。大川隆法「幸福の科学」総裁(幸福実現党創立者)が615日に発表したばかりの「新・日本国憲法試案」を読んでみた。

まず驚いたのはその簡潔さだ。日本国憲法が前文650字弱+103条であるのに対して、この試案は前文83字+16条。厩戸皇子(聖徳太子)がつくったとされる17条憲法にちなんだらしく、第1条には「国民は、和を以って尊しとなし、争うことなきを旨とせよ。また、世界平和実現のため、積極的にその建設に努力せよ。」とある。和を尊ぶのも世界平和の建設もまことに結構だが、憲法に冒頭から「せよ」と書かれていると、国民のひとりとして落ち着かない。フランス大革命以来、憲法とは獲得した新政権を守り、かつ独裁権力にならぬよう新政権を縛るものだと思う。国民に命令するものを憲法というのだろうか。

2条は信教の自由。3条以下、国民投票で選出された大統領が国家元首・国防責任者であり、大臣を任免、陸海空の防衛軍を組織する。「大統領令以外の法律」は国民によって選ばれた国会議員によって構成される国会が制定する。大統領令と国会による法律が矛盾した場合は、最高裁長官がこれを「仲介する」が、2週間以内に結論が出なければ大統領令が優先する。最高裁長官は「法律の専門知識を有する者の中から徳望のある者を国民が選出する」。巨大な権力を持つことになる大統領は、よほど立派な人でなければならないだろうが、大川夫妻が大統領・最高裁長官に就任することを想定しているのかもしれない。

幸福実現党の憲法試案を読んでみたが、なぜ憲法を改正すればミサイルから日本を守ることができるのか、よく分からなかったので、同党の「主要政策」を見る。「『毅然たる国家』として独自の防衛体制を築きます。北朝鮮が核ミサイルを日本に撃ち込む姿勢を明確にした場合、正当防衛として、ミサイル基地を攻撃します。」とある。このためには憲法改正が必要、ということらしい。しかし私たちは日本国憲法のもとに「毅然たる国家」をつくる努力をしつつ、「北朝鮮が核ミサイルを日本に撃ち込む姿勢を明確に」することのないようにも努力したい。  2009年6月29日)

« 「2009憲法フェスティバル」を振り返って | トップページ | 沖縄密約文書開示訴訟・第1回口頭弁論   »

大内要三 コラム「読む・読もう・読めば」」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 読む・読もう・読めば 57:

« 「2009憲法フェスティバル」を振り返って | トップページ | 沖縄密約文書開示訴訟・第1回口頭弁論   »

無料ブログはココログ