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「平権懇」☆関係書籍☆残部僅少☆

  • ●大内要三(窓社・2010年): 『日米安保を読み解く 東アジアの平和のために考えるべきこと』
  • ●小林秀之・西沢優(日本評論社・1999刊): 『超明快訳で読み解く日米新ガイドライン』
  • ●(昭和出版・1989刊): 『釣船轟沈 検証・潜水艦「なだしお」衝突事件』
  • ●西沢優(港の人・2005刊・5000円+税): 『派兵国家への道』
  • ●大内要三(窓社・2006刊・2000円+税): 『一日五厘の学校再建物語 御宿小学校の誇り』
  • ●松尾高志(日本評論社・2008刊・2700円+税): 『同盟変革 日米軍事体制の近未来』
  • ●西沢優・松尾高志・大内要三(日本評論社・2003刊・1900円+税): 『軍の論理と有事法制』

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2009/07/28

読む・読もう・読めば 59

民主党は憲法を変えるのか

民主党は723日に「民主党政策集 INDEX2009」を、次いで27日に「民主党政権政策 Manifesto」を発表した。前者は57頁で目次・索引つき、後者は24頁。ざっと目を通したところ今回の鳩山マニフェストは、実現可能性をそれなりに考慮した2005年の岡田マニフェスト、大衆受けを狙ったような2007年の小沢マニフェストの中間の感じだ。私ども平和運動者にとって興味深いのはやはり安保・外交・憲法に関する記述だが、憲法についての記述は政策集もManifestoも同じで、400字強しかない。さわりを引用してみる。

「民主党は、『国民主権』「基本的人権の尊重』『平和主義』という現行憲法の原理は国民の確信によりしっかりと支えられていると考えており、これらを大切にしながら、真に立憲主義を確立し『憲法は国民と共にある』という観点から、現行憲法に足らざる点があれば補い、改める点があれば改めることを国民の皆さんに責任をもって提案していきます。」ということは要するにやはり民主党は憲法改正を提起すると言っているわけだが、肝心の9条をどのように変えたいのかは明言していない。

続けて「2005年秋にまとめた『憲法提言をもとに』」と書いているので、20051031日付の民主党憲法調査会の「民主党『憲法提言』」を引っ張り出してみる。終わりのほうに「いわゆる憲法9条問題について次の『4原則・2条件』を提示する」とあり、①戦後日本が培ってきた平和主義の考えに徹する ②国連憲章上の「制約された自衛権」について明確にする ③国連の集団安全保障活動を明確に位置づける ④「民主的統制」(シビリアン・コントロール)の考えを明確にする の4原則と、①武力の行使については最大限抑制的であること ②憲法附属法として「安全保障基本法(仮称)」を定めること とある。やはり具体的に9条をどのように改めようとするかは書いていない。

鳩山氏自身は2002年夏に「憲法改正試案の中間報告」を発表して、「安全保障」および「平和主義及び国際協調」の章条の改正試案を書いている。前者には「日本国は、自らの独立と安全を確保するため、陸海空その他の組織からなる自衛軍を組織する」とある。後者には「日本国は、国際社会の平和と安定に寄与するため、集団的安全保障活動に参画するときは、法律により、主権を制限することができる」とある。明らかな国家武装、国連軍への参加を主張するわけだ。この内容を平易に展開して、2005年には『新憲法試案 尊厳ある日本を創る』という本をPHPから刊行した。

仮に民主党単独政権が成立したとしても、鳩山氏の主張がすぐに実現することはないだろう。この総選挙にさいして民主党が、憲法9条をどうするか政策に明確に書けないでいる、その足踏み状態に注目したい。 2009728日)

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