読む・読もう・読めば 62
勝ち方・負け方
もう2週間も前の話だが、総選挙で当選した民主党候補者たちが「バンザイ」をする姿が次々と映像で流れた。正しくまっすぐに耳の横に両手を挙げたのは自衛隊仕込みの某さんだけで、たいていは掌を見せる「お手上げ」あるいは一等賞ゴールだ。明治天皇巡幸で始まった、天皇の長寿を願って叫ぶ「万歳」が、ここまで安売りされるようになったのか。
負けた各党のコメントを採録しておく。
自民党の麻生総裁。「多くの同志を失い、残念至極に思っております。総裁としての責任を強く感じています。」「自民党は必ず態勢を立て直して政権を奪還いたします。」
公明党の太田代表・北川幹事長。「公明党は『生活を守り抜く』『政治は実行力』と主張し、今までの実績を訴え、理解をいただきたかったが、十分浸透できなかった。」「公約実現に全力を挙げる。その実現に当たっては、自民党との間に築いてきた信頼関係は大事にしたいというのが基本的な考えだ。」
幸福実現党「総選挙の結果を受けて」。「本党の主張した正論が国民に十分には理解されなかったものと思われますが、国難への警鐘を鳴らしたという点で、宗教政党としての重要な使命は果たしえたと思っております。」「選挙区によっては、母体である幸福の科学の信者数にもはるかに届かない得票数もあり、信者の信仰と政治選択に分離があるものと思われました。」
負けたときのコメントこそ、政治家の真価を見せるものだと思う。分かってもらえなかった、というのは、分からなかった国民大衆が悪い、と言っているのと同じだろう。グチを一切言わなかった麻生さんのコメントを、いちおう誉めておきたい。(2009年9月14日)
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