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「平権懇」☆関係書籍☆残部僅少☆

  • ●大内要三(窓社・2010年): 『日米安保を読み解く 東アジアの平和のために考えるべきこと』
  • ●小林秀之・西沢優(日本評論社・1999刊): 『超明快訳で読み解く日米新ガイドライン』
  • ●(昭和出版・1989刊): 『釣船轟沈 検証・潜水艦「なだしお」衝突事件』
  • ●西沢優(港の人・2005刊・5000円+税): 『派兵国家への道』
  • ●大内要三(窓社・2006刊・2000円+税): 『一日五厘の学校再建物語 御宿小学校の誇り』
  • ●松尾高志(日本評論社・2008刊・2700円+税): 『同盟変革 日米軍事体制の近未来』
  • ●西沢優・松尾高志・大内要三(日本評論社・2003刊・1900円+税): 『軍の論理と有事法制』

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2010/04/17

読む・読もう・読めば 75

「本土」との「温度差」

嫌な言葉だなあと思いながら、便利なのでつい使ってしまう言葉がある。よく通じるけれどもごく最近まで辞書には載っていなかったような言葉だ。「団塊の世代」、「通底する」、「立ち上げる」、「温度差」等々。昔からあったけれども時局的にさまざまな使われ方をして、いま沖縄以外の都道府県を指す言葉として多用されている「本土」というのも、考えてみればたいへんに嫌な言葉だ。岩波国語辞典によれば、「本土」とは、「1 本国。2 その国の主な国土。」だそうだ。日本が植民地を持っていた時代と今とではまったく使われ方が違うだろうが、それでも昨今のマスコミにとって日本の「主な国土」でないのが沖縄なのだろう。「主」でないからいつでも切り捨てられる。私自身にとって初めて「本土」という言葉への強烈な違和感を覚えたのは、19691122日、沖縄返還に関するワシントンでの佐藤・ニクソン首脳会談の結果として発表された日米共同声明の内容を、マスコミが「核ぬき・本土なみ・72年返還」決定、と報じたときだ。「本土なみ」って何だよ、沖縄も米国の全面占領を脱して、晴れて安保条約下で半占領になるということか。そう思った。

フォトグラファーの山本英夫さんが写真展「FUTENMA」を開催している(25日まで、東京・東中野・PAOギャラリー)。普天間基地のフェンスに囲まれた中に亀甲墓を見て心が震えた経験を写真説明に書いている。沖縄の人々は先祖の墓をとても大事にして、清明節(シーミー)には一族みな帰郷して墓参りをするのだ。不勉強でシーミーの日に沖縄に飛んで、誰にも連絡がつかず往生した経験のある私には、とてもよく分かる。その墓がフェンスに囲まれて米軍基地の中にある。

普天間問題がいま大きく報道されているのは、もっぱら鳩山首相の進退がからむ問題だからであって、「地元」の思いは東京の紙面には希薄だ。もうひとつ大きな問題だと思うけれども、同じ沖縄の東村、高江に米軍ヘリパッドを建設しようとしている問題は、なかなか東京の新聞紙面には載らない。ネットで沖縄地元紙を読むか、運動のHPを読むしかない。けれども、米軍の野戦演習場に隣接する集落の、直近では民家の庭先300メートルのところにヘリパッド、つまりヘリコプター発着場を6基建設し、ヘリだけでなく垂直発進できるオスプレイ(垂直航空機、実験段階から頻繁に墜落事故を起こしている)もやってくるという計画だ。昨年1211日、まさに「平和に生きる権利」を掲げて座り込みで反対運動を続ける地元の人々、8歳の女の子まで含む15人を、沖縄防衛局は通行妨害禁止の仮処分を求めて地裁に提訴した。非暴力の座り込みを禁止するための裁判など、前代未聞ではないか。さすがに子供への提訴は中途で取り下げたが、地裁は129日、2名だけに通行妨害禁止を命じた。2人は起訴命令申立をし、防衛局は提訴した。民主党政権になってからの話ですよ。

まことに沖縄と「本土」との「温度差」は大きい、と思う。 2010415日)

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