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「平権懇」☆関係書籍☆残部僅少☆

  • ●大内要三(窓社・2010年): 『日米安保を読み解く 東アジアの平和のために考えるべきこと』
  • ●小林秀之・西沢優(日本評論社・1999刊): 『超明快訳で読み解く日米新ガイドライン』
  • ●(昭和出版・1989刊): 『釣船轟沈 検証・潜水艦「なだしお」衝突事件』
  • ●西沢優(港の人・2005刊・5000円+税): 『派兵国家への道』
  • ●大内要三(窓社・2006刊・2000円+税): 『一日五厘の学校再建物語 御宿小学校の誇り』
  • ●松尾高志(日本評論社・2008刊・2700円+税): 『同盟変革 日米軍事体制の近未来』
  • ●西沢優・松尾高志・大内要三(日本評論社・2003刊・1900円+税): 『軍の論理と有事法制』

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2010年6月

2010/06/30

読む・読もう・読めば 80

主筆

朝日新聞社は2007626日付で船橋洋一氏を主筆とした。68年同期入社の秋山耿太郎社長の引きと言われる。主筆とはなんともレトロな響きのポストだが、朝日では親中派の広岡知男氏が社長と兼務して以後は30年にわたって空白になっていたポストであり、社長直属だから4本社編集局長(当時、東京本社編集局長は外岡秀俊氏)、論説主幹(当時は若宮啓文氏)よりも上位になる。船橋氏は北京支局員、ワシントン支局員を経て経済部次長を務めた後は部長、局長という一般的な出世コースに乗らず、再度渡米してアメリカ総局長を勤めて帰った後も特別編集委員・コラムニストという特異なポストにあった。これは彼がハーバード大学、ブルッキングズ研究所等での共同研究の経験から培った人脈により、ジャパン・ハンドと呼ばれる米国対日政策作成グループに近すぎるという警戒があったからだろう。船橋夫人の木下玲子さんもまた、著書『ファースト・チーム』の取材等を通じてクリントン夫妻と親しいという。

米国外交問題の雑誌として権威ある『フォーリン・アフェアーズ』089-10月号に、船橋氏は「アジアに遅れを取らずに 米国と新パワーバランス」という論文を書いた。「米国が中東に関与する結果、アジアに対する米国政府の注意が低下するのは仕方がない。しかし不運なことである。」「アジアのリーダーの大部分は、米国政府が、日米同盟関係を米中関係の発展と調和させる努力を行い、2つの関係を併せて包括的なアジア太平洋政策にまとめていくことを期待している。」「中国あるいは日本が支配的地位を得るかも知れないという見通しは、他のアジア諸国を不安にさせる。」要するにアジアの安定のために米国は盟主であり続けよと言っているわけだ。

この延長線上で、船橋氏は本年55日の朝日新聞コラムに「拝啓鳩山由紀夫首相」と題して次のように書いた。「沖縄基地問題は、日米の対中政略と分かちがたく結びついている。中国を開かれた世界秩序に組み込むには、アジア太平洋における盤石の日米同盟が不可欠だ。この戦略目標を念頭に、米軍基地の役割と効用を改めて位置づける政策協議が必要である。」こうして、普天間は少なくとも県外に、という鳩山首相の夢は、米国・日本外務省・メディアの包囲のなかで潰えた。

船橋氏は21世紀臨調のメンバーであるだけでなく、日米欧主要国に政策提言をする三極委員会日本委員であり、世界経済フォーラム(ダボス会議)フェローでもある。讀賣新聞のナベツネさん、NHKのシマゲジさんが政治に関与したと言っても、スケールが違う。こういう国際政治経済の中にいる人が朝日新聞の論調を主導しているのは、「不偏不党の地に立って言論の自由を貫き」という朝日新聞綱領、「権力から独立し」という朝日新聞記者行動基準から見て、疑問がある。  2010629日)

2010/06/21

読む・読もう・読めば 79

バラ園で                              

雨に打たれると花弁にも葉にも斑点ができて醜くなるし、湿度の高いときにはカビも病気も広がりやすいから、梅雨時はバラ園には辛い季節だ。見頃は、ゴールデンウィーク明けからの1ヶ月間だった。繰り出した人々は、大規模な花壇やアーチ、パーゴラなどベランダ園芸ではとても望めないためか、みなケータイで写真を撮りあっている。園内放送で禁止されても三脚を立てて大型望遠レンズを向けているのは中高年のハイアマチュアたち。重かったでしょうね、ご苦労さまです。最近の手ブレ防止機能のあるカメラなら、手持ち、中望遠で十分なのですけどね。それより撮影したバラの品種名くらいは控えておいたほうがいいと思いますけど。

メイヤン、マグレディー、コルデス、ラマーツ。世界のバラのブリーダー(育種家)たちの個性を楽しそうに解説して下さったのは鈴木省三さんだった。実を鑑賞するバラの品種もたくさんあるんですよ、と教えて下さったのは塚本洋太郎先生だった。ダブリン植物園の「ラスト・ローズ・オブ・サマー」のことは坂西義洋先生に教わった。みな故人となられた。内外のたくさんの植物園・バラ園を見たけれども、日本の有名バラ園は手入れが行き届きすぎて退廃の匂いがない。

交配によるバラの品種改良は、ナポレオンの后ジョゼフィーヌのマルメゾン庭園以後の話だから、たかだか200年の歴史しかない。バラ属の原種は約200種、東洋のバラと西洋のバラの交配で四季咲き性が加えられ、香りが加えられた。大輪、高芯剣弁のハイブリッド・ティー系の品種は1867年のラ・フランスから。房咲きのフロリバンダ系は1942年のピノキオから。けれども近年では何系とも呼びようのない品種が増えた。

もう30年も前のことになるが、各地の園芸家を訪ねたときに一様に言われたのは、戦時中の苦労のことだった。花作りなど非国民と言われ、泣く泣く苗木を焼却してイモ畑にしたこと。全部割れた温室のガラスがなかなか復旧できなかったこと。いま立派なバラ園のベンチに座ってぼけっとしていられるのは、なんと幸せなことかと思う。 (2010615日)

2010/06/04

6月19日 第2回「連続学習会 日米安保50年の現実」

沖縄密約の意味

柴田鉄治(しばた・てつじ) 日本ジャーナリスト会議代表委員

6月19日午後2時~

(参加される方は午後1時45分までに、竹橋の毎日新聞社受付前に集合してください) 

毎日新聞社会議室

2010/06/01

新刊 日米安保を読み解く――東アジアの平和のために考えるべきこと

新刊 日米安保を読み解く――東アジアの平和のために考えるべきこと

大内要三 著

政治家も市民も正しい軍事知識を持って、国の平和と安全について自分の頭で考えなければならない。鳩山総理に読ませたい本だ! ――インサイダー編集長 高野孟

序 民衆の側の軍事知識の必要性について

安保50年の現実

Ⅰ安保50年のあゆみ

 いつから、なぜ安保は「同盟」になったのか/半占領継続条約としての旧安保/新安保条約の枠組み/「専守防衛」の自衛隊/ガイドライン安保の枠組み/アジア太平洋安保の枠組み/グローバル安保へ

Ⅱ 在日米軍・自衛隊は何をしているのか

 日米軍事一体化への自衛隊の変貌/在日米軍はどのような存在か/演習で何が行われているか/共同作戦計画の準備

Ⅲ 安保はどうなる、安保をどうする

 米国の予想するアジアの近未来/オバマ大統領の「国防見直し」/鳩山政権に外交・安保政策はあるか/「核の傘」は有効か/「有事来援」はあり得るか/「国民保護」は誰がするのか/同盟は国民益にならない/軍事同盟解消の時代へ

イラク派兵で劣化した自衛隊と日本

 はじめに/自衛隊イラク派兵の枠組み/サマワでの陸自の活動/クウェート・イラクでの空自の活動/インド洋での海自の活動/自衛隊員による不祥事の数々/不祥事続発の背景/日本の劣化と田母神「論文」

窓社刊/63日発売/46148頁並製カバー装

本体1200円+税/ISBN978-4-89625-097-8

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