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「平権懇」☆関係書籍☆残部僅少☆

  • ●大内要三(窓社・2010年): 『日米安保を読み解く 東アジアの平和のために考えるべきこと』
  • ●小林秀之・西沢優(日本評論社・1999刊): 『超明快訳で読み解く日米新ガイドライン』
  • ●(昭和出版・1989刊): 『釣船轟沈 検証・潜水艦「なだしお」衝突事件』
  • ●西沢優(港の人・2005刊・5000円+税): 『派兵国家への道』
  • ●大内要三(窓社・2006刊・2000円+税): 『一日五厘の学校再建物語 御宿小学校の誇り』
  • ●松尾高志(日本評論社・2008刊・2700円+税): 『同盟変革 日米軍事体制の近未来』
  • ●西沢優・松尾高志・大内要三(日本評論社・2003刊・1900円+税): 『軍の論理と有事法制』

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2011/01/30

読む・読もう・読めば 94

その後の「あたご」

海上自衛隊にイージス護衛艦は6隻ある。旧型の「こんごう」型が4隻、新型でより大型の「あたご」型が2隻。ただし「こんごう」型のほうが先にミサイル迎撃能力を持つように改修され(それまでは捜索・追尾能力のみ)、実際にハワイで実射実験をした。成功率31敗。イージス・システムは米国製でブラックボックスだから、テストも改修もハワイまで出向かなければならない。

三菱重工長崎造船所で建造されていた「あたご」の就役は2007315日。行進曲「軍艦」に送られて配備先の舞鶴に出港した。そしてハワイでの装備認定試験を終えた帰途、08219日未明、千葉県野島崎沖で漁船「清徳丸」に衝突、沈没させた。海難審判所は事故の主因を「あたご」の監視不十分と認定。防衛省は09522日、衝突当時の当直士官だった長岩一佐と艦長だった船渡一佐(正しくは「船」でなく舟扁に公)を停職30日とするなど、乗員38人を「職務上の注意義務違反」「指揮監督の義務違反」で懲戒処分とした。これに先立ち08328日付の人事で船渡一佐ら6人は護衛艦隊司令部付となり、新艦長として清水一佐が就任している。現在、長岩三佐は刑事裁判で係争中のため休職中であり、衝突当時は仮眠中で操船に関わっていなかった船渡一佐は立件されず、0971日付で広島県江田島の海上自衛隊第一術科学校研究部長に就任した。今回の裁判でもこの肩書きで証人となっている。

2010年、清水艦長のもと「あたご」は護衛艦「あけぼの」、潜水艦「もちしお」とともにカナダ海軍創設百年記念国際観艦式に参加し、その足で623日から81日までハワイで行われた14カ国海軍共同によるリムパック2010演習に参加した。空母(今回の演習では米海軍の「ロナルド・レーガン」)護衛を任務とするイージス艦の参加は、当然ながら集団的自衛権の発動を前提としている。

20101217日、「平成23年度以降に係る防衛計画の大綱」とともに閣議決定された「中期防衛力整備計画(平成23年度~27年度)」には、「あたご」のBMB対応改修、すなわちミサイル迎撃能力付加が盛り込まれた。 2011129日)

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大内要三 コラム「読む・読もう・読めば」」カテゴリの記事

コメント

筆者本人です。「長岩一佐」と書いたのは誤り、「長岩三佐」です。失礼しました。

その前の「愛宕」

海上自衛隊の艦船名のほとんどは旧帝国海軍の艦船名を受け継いでいることはよく知られている。イージス艦「あたご」はひらがな表記だが、旧帝国海軍では「愛宕」と漢字表記であった。京都にある愛宕山に由来する。

初代は日露戦争中旅順沖で座礁沈没した哨戒用の砲艦。

二代目は大正9年の大軍拡計画「88艦隊」の一翼を担う巡洋戦艦の一隻として起工されたが大正11年のワシントン軍縮条約により建造中止となった。姉妹艦の「赤城」は航空母艦に改装され、真珠湾奇襲に参戦。”大戦果”を挙げたことになっている。


三代目は同じワシントン軍縮条約により主砲8インチ排水量1万トンに制限された重巡洋艦高雄級4隻のうちの1隻。“飢えた狼”と英国人に評価されたと言われる。太平洋戦争では東奔西走するが、ソロモン諸島を巡る海戦で米戦艦「ワシントン」と「サウスダコタ」と対戦し、後者を撃破する戦果を挙げたものも、比島沖海戦で栗田健男中将率いる主力艦隊の旗艦として出撃したが、米潜水艦の雷撃により沈没。前後して姉妹艦の「摩耶」、「鳥海」も沈没、「高雄」も大破した。

確かに伝統ある艦名なのだが、赫々たる武勲に挙げたわけでもなく、むしろ幸運に見放された観が強い。

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