2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
フォト

「平権懇」☆関係書籍☆残部僅少☆

  • ●大内要三(窓社・2010年): 『日米安保を読み解く 東アジアの平和のために考えるべきこと』
  • ●小林秀之・西沢優(日本評論社・1999刊): 『超明快訳で読み解く日米新ガイドライン』
  • ●(昭和出版・1989刊): 『釣船轟沈 検証・潜水艦「なだしお」衝突事件』
  • ●西沢優(港の人・2005刊・5000円+税): 『派兵国家への道』
  • ●大内要三(窓社・2006刊・2000円+税): 『一日五厘の学校再建物語 御宿小学校の誇り』
  • ●松尾高志(日本評論社・2008刊・2700円+税): 『同盟変革 日米軍事体制の近未来』
  • ●西沢優・松尾高志・大内要三(日本評論社・2003刊・1900円+税): 『軍の論理と有事法制』

« イージス艦「あたご」事件の公正な判決を求める2.26横浜集会② | トップページ | 読む・読もう・読めば97 »

2011/03/14

イージス艦「あたご」事件の公正な判決を求める2.26横浜集会③

質疑・討論

中杉喜代司 検察官の調書の取り方は交通事故の刑事裁判と同じだと思いましたが、海の場合の実況見分はどのように行うのでしょうか。

田川 海でも現場検証はやります。ただ、陸上では事故の痕跡が残りますが、海上では風や潮の流れがあるので、30分もたてば場所の特定のしようがない。そういう困難があります。

竹中正陽 被告人側は大弁護団を組織したり、多くの証人を立てたりしていますが、自衛官個人で裁判ができるとは思えません。何かバックアップする組織のようなものがあるのでしょうか。また、海難審判での海上自衛隊の主張と防衛省報告とが矛盾している、整合性がないように思うが、どうでしょうか。自衛隊内でも逆転させたいという思いがあるのでしょうか。

大型船を持つ船会社では会社側の意見として、漁船が多くてかなわん、小さい方が避けるべきだという声もあります。会社の利益からすれば大型船優位にしたいと。

大内 防衛省は関係者の処分をして、「あたご」側に責任ありとはっきり認めました。裁判で被告人が無罪を主張しているのは、防衛省の態度とは異なります。だから被告人側は、自衛隊組織を挙げての支援は得られません。ただ、防衛省の処分決定に納得できない人々が自衛隊内にたくさんいて、その人々からのカンパがあるのだろうと思います。

田川 組織だっての支援があるとは思えません。ただ、「なだしお」事件でも艦長支援のカンパがたくさん集まって残ったので、それを今回も使っているとも言われます。今回は3人の弁護士は大阪から来ている。被告人はまだ30代ですから、多額の弁護士費用を自分で払えるはずがないのは事実です。

栗原三郎 自衛隊は海技免許がなくても船を動かせるというのはおかしな話ですが、外国ではどうなのか、国際ルールはどうなっているのでしょうか。もうひとつ、民事裁判はどうなるのでしょう。

大内 海上自衛隊は海技免許なしですが、独自に試験を行って資格を与えています。外国でも同じだと思います。

 民事裁判ですが、すでに遺族には防衛省から賠償金が支払われて示談が成立したと聞いていますので、裁判はありません。 

匿名希望 刑事訴訟法の改正で、被害者側も検察側から裁判に参加できるようになったはずですが、本件ではどうでしょうか。被害者遺族が田川先生に依頼すれば可能ですか。

田川 可能だと思います。

小幡利夫 仮に今回の事件で自衛官が無罪になった場合、自衛隊の戦意と言いますか、大きな影響があると思いますが。

大内 防衛省トップは慎重ですが、たとえば尖閣諸島問題などでは、自衛隊内部にはもっと強硬な態度を取るべきだ、自衛隊が出動すべきだと考える向きも少なくないと思います。今回の判決結果によっては、そのような強硬派を元気づけるという危険なことになるかもしれません。

大内 「あたご」事件はネット社会でも多くのブログ等で扱われていますが、「自衛隊が悪い」という意見に対してはすぐに、「民間船は軍艦を優先させるのが当然、それが国際ルールだ」などという書き込みがされます。そんな国際ルールがあるのでしょうか。

田川 かつては軍艦に出会った時には船旗を半旗にして敬意を表するような慣習もあったということですが、海上衝突予防法のような交通ルールは世界共通です。事故があれば軍艦も民間船も同じ法で裁かれる。ただ、艦隊を組んで進む軍艦の間を横切るのは危険ですから、この場合は先に通すのが慣行です。

吉清祥章 軍艦は灰色なので、海では非常に見えにくいんです。灯火も民間船と違って見えにくいと思います。

高橋二朗 大型船だと、前と後ろに灯火をつけても、その間には何もないと思って向かって来る船があります。それを避けるために中間にも灯火をつけます。

吉清祥章 自衛隊は「清徳丸」が24ノットで走ったと言いますけれども、漁場に向かう船がそんなにスピードを出したらエンジンがだめになる。(会場から、「高い油を無駄にするし」の声)

「あたご」は定数以下の人数で見張りをしていた。探照灯で警告したと言いますが、僚船の船長に聞いたところでは、漁船が避けた後で探照灯を照らしている。漁船のほうで避けるべきだという考えがあるのではないでしょうか。

竹中正陽 「あたご」は衝突当時、艦長は仮眠していたということですが、商船では入港する1時間以上前に「全員起こし」をします。だから東京湾入口近くなら当然、全員が起きて配置に着いている。寝ているなど考えられません。

« イージス艦「あたご」事件の公正な判決を求める2.26横浜集会② | トップページ | 読む・読もう・読めば97 »

平権懇 シンポジウム」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: イージス艦「あたご」事件の公正な判決を求める2.26横浜集会③:

« イージス艦「あたご」事件の公正な判決を求める2.26横浜集会② | トップページ | 読む・読もう・読めば97 »

無料ブログはココログ