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災害派遣
東北・関東大震災の惨状には言葉もない。東京で報道を注目している私たちには救援カンパぐらいしかできないのがもどかしい。自衛隊24万人のうち10万人が、6県道知事の要請を受け、自衛隊法第83条の規定により災害派遣されつつある。陸上自衛隊では相馬原の第12旅団、守山の第10師団、留萌の第26普通科連隊、福岡の第4旅団が被災地入りしたようだ。米国の戦争に協力するために海外派遣されるより、ずっと有効・有用だ。派遣される隊員たちにとっても、働きがいがある。
米空母「ロナルド・レーガン」がすでに宮城県沖に到着し、艦載ヘリが救援物資の輸送に従事しているという。さらに第7艦隊旗艦の「ブルー・リッジ」やイージス艦7隻も加わるという。ありがたいことだが、米軍の好意を素直に喜べないのは、平和運動者の習いか。
カリフォルニア州コロナドを母港とする「ロナルド・レーガン」がこんなに素早く宮城県沖に現れたのはなぜか。母港の横須賀で定期点検修理中の米空母「ジョージ・ワシントン」に代わり、米韓合同演習に参加していたからだ。2月28日から3月10日まで行われていた「キー・リゾルブ」演習を終え、引き続き4月いっぱい行われる「フォール・イーグル」演習に参加するはずだった。
これらの演習は、5029作戦計画に連動している。5029作戦計画は北朝鮮の社会混乱への対応作戦であって、次の6項目の変事を想定している。大量破壊兵器流出、政権交代に伴う混乱、クーデターによる内戦、韓国人人質、難民流出、そして大規模自然災害。武力で北の政権を打倒する5027作戦計画に比べれば穏当だが。そしていま、5029作戦計画で想定する6番目の項目が、より実践的に日本で演習できるようになったわけだ。 (2011年3月14日)
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オバマ大統領の日本支援の度重なる声明と米軍を中心とする東北・関東大震災の救難支援の実態にはいささか齟齬があるようだ。
まだまだ進行中で断定はしないが、福島原発の爆発事故が明らかになるにつれ、米国の自己利益優先の決定が目立つのでないか。“Fukushima 50”、消防庁、自衛隊の「英雄」的行動に比べてみれば。
大使館の大阪への移転(英独仏なども)、50マイル(80km)外への避難指示、データ収集のため原発上空に無人偵察機飛行、放水車両を東電に貸し出したが現場には要員誰一人派遣せず、在日艦船の西日本への移動。19日横田基地から米軍家族233名避難、避難希望者7900名。以下は未確認情報だが横須賀で修理中の空母ジョージ・ワシントンを含め艦船を米本土へ移動させる、放射線事故専門部隊450名を日本へ派遣した(?)。
在沖第31海兵隊遠征部隊が救援に駆けつけたというニュースも続報がなく何をしてくれているのかよくわからないのは残念。
アメリカの知人から宮城県石巻市門脇町在住で万石浦小学校で英語を教えていたMs. Taylor Anderson(24才)の行方を捜してほしいとの依頼。Googleでも赤十字の情報でも3月21日現在missingのままである。奇跡を祈る。
投稿: 小幡利夫 | 2011/03/21 18:06
前のコメントで行方不明のアメリカ人について触れたが、残念ながら死亡が確認された。夢と希望を抱いて来日していただろうに。哀悼。
投稿: 小幡利夫 | 2011/03/22 10:22