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「平権懇」☆関係書籍☆残部僅少☆

  • ●大内要三(窓社・2010年): 『日米安保を読み解く 東アジアの平和のために考えるべきこと』
  • ●小林秀之・西沢優(日本評論社・1999刊): 『超明快訳で読み解く日米新ガイドライン』
  • ●(昭和出版・1989刊): 『釣船轟沈 検証・潜水艦「なだしお」衝突事件』
  • ●西沢優(港の人・2005刊・5000円+税): 『派兵国家への道』
  • ●大内要三(窓社・2006刊・2000円+税): 『一日五厘の学校再建物語 御宿小学校の誇り』
  • ●松尾高志(日本評論社・2008刊・2700円+税): 『同盟変革 日米軍事体制の近未来』
  • ●西沢優・松尾高志・大内要三(日本評論社・2003刊・1900円+税): 『軍の論理と有事法制』

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2011/06/15

読む・読もう・読めば 103

ダツゲンパツ


3月の津波で被災したもっとも南の町、千葉県飯岡へ行ってきた。タクシーの運転手さんは言った。「駅でお客さんを待っていて地震は分かったけど、津波なんて全然気が付かなかった。会社の事務所が壊れて無線が通じなくなったんで分かったんですよ。駅にいた車だけ助かった。なんで銚子に津波が来なくて飯岡に来るんですかねえ。」銚子の犬吠埼は外海に張り出しているが、刑部岬を経て飯岡で湾入して、九十九里浜へと続く。刑部岬に立つと、眼下には船の少なくなった漁港の脇に瓦礫の集積場が見える。

壊れた漁船の陰に猫たちがいる。漁港の猫はみな健康そうだ。「なんで猫も杓子もダツゲンパツになったのかねえ」と呼びかけてみる。日本原発の父・正力松太郎が社長だった讀賣新聞も、原発はイエスバットだった朝日新聞も、何の反省もなく時流に乗ってダツゲンパツに傾いてきた。むろんダツゲンパツの世論の広がりは大歓迎ではあるけれど、誰がどのような手順で、というあたりが拡散していると、大政翼賛会になりやすい。原発廃絶までの道は長い。流れが変わればみな転ける。

イタリアでダツゲンパツ国民投票が成功したのを見て、日本の国民投票運動も勢いづくかもしれない。けれども、日本での国民投票運動の危うさについては、「許すな!憲法改悪 市民連絡会」の高田健さんが道理を尽くして書いている。なるほど。
〈http://www.annie.ne.jp/~kenpou/seimei/seimei142.html〉

飯岡は私の生まれた町だ。暗い気持で駅まで8キロ、歩いて戻る途中で目を上げると、風力発電の風車が見えた。銚子市から旭市へと、丘の上の風車の列は続いていた。そして街道筋には「地熱発電の家」のショールームがあった。おお、けっこうやるじゃん。銚子には犬吠埼温泉があるし、茂原は天然ガスの産地。千葉県の地下エネルギーは豊富なのだ。国政がダツゲンパツに向かうことは大事だけれども、それぞれの地域でエネルギー需給を解決することがより大事だと思う。高知県檮原町の先進例については朝日新聞の伊藤千尋さんが書いていた(6月11日付be紙面)。        (2011年6月15日)

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大内要三 コラム「読む・読もう・読めば」」カテゴリの記事

コメント

高田健さんの危惧にもかかわらず国民投票を求める声がそこかしこから聞こえてくる。俳優の菅原文太さんも手を挙げたとのこと。

6月21日付けの『ダイヤモンドオンライン』の連載特集「ポスト3.11の論点:日本と日本人の選択肢』22回目の記事「民主主義は『大事なことはみんなで決める、イタリアの”原発”国民投票に学べること」(池田清神戸松蔭女子学院大学教授)に付属するオンライン世論調査「原発の是非を巡る国民投票」によれば、

憲法改正しても法的拘束力を持たせるべき 50%
スウェーデン的諮問型国民投票を 36%
保留 8%
国民投票反対 6%

となっている。

地に足のついたダツゲンパツ運動が必要だ。

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