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「平権懇」☆関係書籍☆残部僅少☆

  • ●大内要三(窓社・2010年): 『日米安保を読み解く 東アジアの平和のために考えるべきこと』
  • ●小林秀之・西沢優(日本評論社・1999刊): 『超明快訳で読み解く日米新ガイドライン』
  • ●(昭和出版・1989刊): 『釣船轟沈 検証・潜水艦「なだしお」衝突事件』
  • ●西沢優(港の人・2005刊・5000円+税): 『派兵国家への道』
  • ●大内要三(窓社・2006刊・2000円+税): 『一日五厘の学校再建物語 御宿小学校の誇り』
  • ●松尾高志(日本評論社・2008刊・2700円+税): 『同盟変革 日米軍事体制の近未来』
  • ●西沢優・松尾高志・大内要三(日本評論社・2003刊・1900円+税): 『軍の論理と有事法制』

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2011年6月

2011/06/29

読む・読もう・読めば 104

エール交換

東京電力は福島県と新潟県に原子力発電所を持つ。両県ともに東電の営業区域ではなく、東北電力の管内になる。東電が管轄外に原発を建設したのは、迷惑施設の建設を管内で断られ続けた結果だ。そして沖縄に米軍基地が集中するのも、たんに沖縄の「地政学的位置」からだけではない。

被災から3カ月目の6月11日、『河北新報』にすばらしい社説が載った。タイトルを「東日本大震災被災3カ月 東北の位置づけ変え自立を」という。冒頭、「中心にいると、周縁が見えない。国を治める者にとって地方は政策遂行のための客体であり、地元の意向はしばしば無視される。」とあり、「東北は国策に翻弄されている。過去も現在も望まない役割を背負わされ、日本を下支えしてきた。」とある。地方の怨念話かと思えば、これが違った。社説は続いて、沖縄の辺野古で基地建設に反対する人々による「米軍への思いやり予算を凍結し、被災地支援に充てよ」という署名運動を紹介する。そして「片や文字通り基地を提供することで日本の安全保障を支え、こなた電気や食糧、人材を首都圏に供給する『基地』として。沖縄と東北が戦後、たどった道は酷似している。」と続く。そして「地方を踏み台にした国の繁栄など私たちは望まない。」「大震災からの復興を歴史の転換点としたい。」と締めくくる。

6月17日の『琉球新報』社説「脱原発ビジョン 福島が日本を変える」は、冒頭で福島県の有識者会議「復興ビジョン検討委員会」が脱原発の姿勢を打ち出したことは「国内外で多くの人々の共感を呼ぶだろう。」と書いたのち、次のように書く。「電気は必要だが原発は来てほしくないという考えは、日米同盟は必要だが米軍基地は引き受けないという考えに通じる。」「エネルギーや基地など安全保障分野は、中央政府の責任だ。しかし日本政府は地方の意向を無視し、地方の犠牲の下に重要政策を遂行してきた。これは差別だ。」そして先の委員会の文書を引用しながら、次のように締めくくる。「沖縄を含め『ふくしまを愛し、心を寄せるすべての人々の力を結集』すれば脱原発は必ず実現する。」

こういう社説を、東京で読みたい。   (2011年6月29日)

2011/06/25

アフガン・イラクへの出撃基地、ディエゴガルシアを知っていますか?

アフガン・イラクへの出撃基地、ディエゴガルシアを知っていますか?   
「ヴァインさんの話を聞く会」を開きます ぜひ、ご参加ください 

米国は中東での権益を擁護する拠点として、1966年にインド洋上の英国領ディエゴガルシアの賃借契約を結び、ここに広大な軍事基地を建設しました。これに伴って同地の先住民チャゴスの人々は1200キロも遠方の島々へ強制移住させられました。ディエゴガルシアはいまや米軍がアフガン・イラクに出撃する拠点として使われ、またCIAのテロ容疑者収容所も設置されていると言われています。

米国ワシントンのアメリカン大学準教授、デイヴィッド・ヴァインさん(社会人類学専攻)は、チャゴスの人々がロンドンで提起した郷里を奪還する訴訟に寄り添いながら、米国での人権運動、軍事費削減運動を通じて基地問題の解決のために活動しています。

その彼が沖縄で開催される学術会議に参加するために東京に立ち寄ることになりました。そこで、私たちはこの機会にヴァインさんのお話をうかがい、米軍基地問題をグローバルな視点から考えたいと思いました。下記の企画の呼びかけ団体としてご参加下さいますようお願いいたします。東京での会合ですので、ご参加いただけない場合は、どうぞメッセージなどお寄せください。

会合名 アフガン・イラクへの出撃基地、ディエゴガルシアを知っていますか
主 催 ヴァインさんの話を聞く会
    代表・榎本信行(弁護士)
    事務局・杉山隆保(平和に生きる権利の確立をめざす懇談会)
呼びかけ団体 広く募集中
日 時 2011年7月29日(金)午後6時30分から
会 場 毎日ホール(東京・竹橋 毎日新聞社内)
    *東京メトロ竹橋駅下車。パレスサイドビルの地下1階にあります  
お 話 デイヴィッド・ヴァイン
インタビュアー 北村肇(週刊金曜日)
通 訳 古山葉子

問い合わせ・連絡先 杉山隆保 E-mail: nora@cityfujisawa.ne.jp mobile: 090-5341-1169
参考・ヴァインさんのサイト http://www.davidvine.net


2011/06/17

追悼

「平権懇」運営委員の佐藤和利弁護士(28期)が、かねてより病気療養中のところ、6月15日に逝去されました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。享年62。

2011/06/15

読む・読もう・読めば 103

ダツゲンパツ


3月の津波で被災したもっとも南の町、千葉県飯岡へ行ってきた。タクシーの運転手さんは言った。「駅でお客さんを待っていて地震は分かったけど、津波なんて全然気が付かなかった。会社の事務所が壊れて無線が通じなくなったんで分かったんですよ。駅にいた車だけ助かった。なんで銚子に津波が来なくて飯岡に来るんですかねえ。」銚子の犬吠埼は外海に張り出しているが、刑部岬を経て飯岡で湾入して、九十九里浜へと続く。刑部岬に立つと、眼下には船の少なくなった漁港の脇に瓦礫の集積場が見える。

壊れた漁船の陰に猫たちがいる。漁港の猫はみな健康そうだ。「なんで猫も杓子もダツゲンパツになったのかねえ」と呼びかけてみる。日本原発の父・正力松太郎が社長だった讀賣新聞も、原発はイエスバットだった朝日新聞も、何の反省もなく時流に乗ってダツゲンパツに傾いてきた。むろんダツゲンパツの世論の広がりは大歓迎ではあるけれど、誰がどのような手順で、というあたりが拡散していると、大政翼賛会になりやすい。原発廃絶までの道は長い。流れが変わればみな転ける。

イタリアでダツゲンパツ国民投票が成功したのを見て、日本の国民投票運動も勢いづくかもしれない。けれども、日本での国民投票運動の危うさについては、「許すな!憲法改悪 市民連絡会」の高田健さんが道理を尽くして書いている。なるほど。
〈http://www.annie.ne.jp/~kenpou/seimei/seimei142.html〉

飯岡は私の生まれた町だ。暗い気持で駅まで8キロ、歩いて戻る途中で目を上げると、風力発電の風車が見えた。銚子市から旭市へと、丘の上の風車の列は続いていた。そして街道筋には「地熱発電の家」のショールームがあった。おお、けっこうやるじゃん。銚子には犬吠埼温泉があるし、茂原は天然ガスの産地。千葉県の地下エネルギーは豊富なのだ。国政がダツゲンパツに向かうことは大事だけれども、それぞれの地域でエネルギー需給を解決することがより大事だと思う。高知県檮原町の先進例については朝日新聞の伊藤千尋さんが書いていた(6月11日付be紙面)。        (2011年6月15日)

自衛官人権裁判の現況

和田喜太郎(「湾岸訴訟」元原告。「イラク自衛隊派兵違憲訴訟」元原告(大阪)

自衛官人権裁判の現況


これまで又は現在進行中の自衛官人権裁判の現況を概略ですが集約してみました。

◆護衛艦「さわぎり」いじめ自殺事件訴訟
99.11.8 佐世保基地の自衛艦「さわぎり」艦内でA三海曹(21歳)が上司らのいじめを苦に自殺。

01. 6.7 長崎地裁佐世保支部に両親が息子の名誉回復と再発防止を求め提訴。

05.6.27 長崎地裁の一審判決、ある程度の厳しい指導はやむを得ないと請求却下。

05.7.11 福岡高裁に控訴 

08.8.25 高裁は国に損害賠償350万円支払い命令。先輩・同僚らは鬱病に気づいており、適切に報告されなかったとし、いじめと自殺の因果関係を認めた。防衛庁は上告を断念して勝訴確定。

◆女性自衛官人権裁判

07.5.8 北海道空自基地庶務部勤務の女性自衛官(空士長、当時20歳)は06年9月頃、A三空曹にボイラー室へ呼び出しをうけ酒を飲まされ暴行・強制わいせつを受ける。後日上司らに相談するが、かえって退職を迫られる。やむなく父親や弁護士と相談し札幌地裁に提訴。ごたごたで体調崩し病となりこれら損害1100万円を請求。

10.7.29 札幌地裁の判決、580万円の損害支払いを命令。国側控訴を断念し勝訴。

◆護衛艦「たちかぜ」いじめ自殺訴訟

04.10.27 横須賀基地の護衛艦「たちかぜ」乗組一等海士が、隊内のいじめが原因で京浜急行に飛び込み自殺(21歳)バッグから遺書みつかる。いじめの元上司二等海曹は逮捕、05.1月、懲役2年6月執行猶予4年の判決。

06.4.5  両親が国と元上司を相手に横浜地裁に提訴、慰謝料など1億3千万円を請求

11.1.26 横浜地裁は元上司の言動と国の監督責任を認め、440万円の支払い判決。一方「自殺は予見できなかった」として損害の請求は認めず。これに対して母親らは控訴するとしている。

◆空自浜松基地人権裁判

05.11.13 空自浜松基地のS三空曹が、先輩のNに「指導」を口実に強要、暴言のパワーハラスメントをうけ鬱となり自殺する。(N二空曹は五日間の停職処分のみ)。

08.4.14  両親と妻、生後四ヶ月の長男ら遺族が浜松地裁に事件の真相求め提訴。

11.7.11  浜松地裁の判決予定。(提訴以来21回の弁論)

◆「命の滴」裁判(自衛官訓練中暴行死事件)

06.11.21 陸自真駒内基地で自衛官島袋英吉氏(沖縄出身、20歳)が徒手格闘訓練中に投げ技で頭部を強打し死亡。自衛隊側は公務災害として処理した。

10.8.3  しかし、なぜ畳の上でなく体育館か、頭部強打というが肋骨が折れ内臓損傷なのか、情報開示資料は肝心なところが黒塗り、など不審なところ多く、両親は札幌地裁に真相と国賠を求め提訴した。

*組織ぐるみ隠蔽のおそれもあるこの裁判は、7月8日第5回弁論を迎える。

なお遺族は09年に真相解明のための『命の雫』(文芸社)を出版した。

◆陸自朝霞基地・少年自衛官自殺事件

07.11.19 少年A(19歳)は同年3月に高校を卒業し入隊。教育訓練の後東部方面隊輸送隊に配属される。同年8月頃、母親や教官に「除隊したい」「美容師専門学校にいきたい」など告げる。母親へは10月には除隊できると告げていたが、その間入院治療や上官による殴打暴行などがあった。結局除隊の引き延ばしにたえきれず、11月19日朝霞駐屯地通路で自殺が発見された。

08.4月  少年A隊員に暴行を加えたS隊員は、さいたま簡易裁判所おいて暴行罪・罰金刑となる。

10.7月  少年の除隊引き延ばしに加え暴行を受けるなど精神的負担のため精神障害を発症したとして、両親は前橋地方裁判所に慰謝料など請求を提訴する。

今年6月8日には第6回の弁論を迎える。

●以上は今年11年6月4日、浜松で行われた自衛官人権裁判勝利全国交流会で配布された資料をもとに作成した。以上のほかにも以下のような裁判もあるので加えます。

◇08年9月、広島の海自江田島基地で、徒手格闘名目で15名による暴行で隊員を死に至らしめた事件があった。遺族が提起し現在松山地裁で係属している。

◇11年5月24日の朝日新聞大阪版による。陸自信太山基地の隊員陸士長(28歳)が訓練中に上官に殴られ右目がほとんど見えなくった。09年8月国と上官を相手に提起され5200円の損害を請求した。大阪地裁は4800円の和解案を提示し被告側が応じたと言う内容。軍事評論家の前田哲男氏は「自衛隊側はなかなか責任を認めようとしないが珍しく早期和解だ」とコメントしている。

このところ自衛隊員の自殺は年間百人近くと言われしかも若い隊員である。これら の隊員は営内居住が定められ、階級規律も厳しく閉鎖的で何かにつけ密室の出来事として済まされやすい。こういうところへ切り込んでくのが自衛官人権裁判と言っていいだろう。無償の行為に黙々ととりくんでいく弁護士さんらに敬意を表したい。

2011/6/14 和田喜太郎

2011/06/04

あらためて日米安保を考える-震災下の「日米同盟」の現在

●第61回市民憲法講座
あらためて日米安保を考える-震災下の「日米同盟」の現在

お話:大内要三さん(編集者・平和運動者)
日時:6月18日(土)6時半開始

各回共通
場所:文京区民センター 3C会議室
参加費:800円

主催;許すな!憲法改悪・市民連絡会
TEL 03-3221-4668
FAX 03-3221-2558

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