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「平権懇」☆関係書籍☆残部僅少☆

  • ●大内要三(窓社・2010年): 『日米安保を読み解く 東アジアの平和のために考えるべきこと』
  • ●小林秀之・西沢優(日本評論社・1999刊): 『超明快訳で読み解く日米新ガイドライン』
  • ●(昭和出版・1989刊): 『釣船轟沈 検証・潜水艦「なだしお」衝突事件』
  • ●西沢優(港の人・2005刊・5000円+税): 『派兵国家への道』
  • ●大内要三(窓社・2006刊・2000円+税): 『一日五厘の学校再建物語 御宿小学校の誇り』
  • ●松尾高志(日本評論社・2008刊・2700円+税): 『同盟変革 日米軍事体制の近未来』
  • ●西沢優・松尾高志・大内要三(日本評論社・2003刊・1900円+税): 『軍の論理と有事法制』

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2011/06/15

自衛官人権裁判の現況

和田喜太郎(「湾岸訴訟」元原告。「イラク自衛隊派兵違憲訴訟」元原告(大阪)

自衛官人権裁判の現況


これまで又は現在進行中の自衛官人権裁判の現況を概略ですが集約してみました。

◆護衛艦「さわぎり」いじめ自殺事件訴訟
99.11.8 佐世保基地の自衛艦「さわぎり」艦内でA三海曹(21歳)が上司らのいじめを苦に自殺。

01. 6.7 長崎地裁佐世保支部に両親が息子の名誉回復と再発防止を求め提訴。

05.6.27 長崎地裁の一審判決、ある程度の厳しい指導はやむを得ないと請求却下。

05.7.11 福岡高裁に控訴 

08.8.25 高裁は国に損害賠償350万円支払い命令。先輩・同僚らは鬱病に気づいており、適切に報告されなかったとし、いじめと自殺の因果関係を認めた。防衛庁は上告を断念して勝訴確定。

◆女性自衛官人権裁判

07.5.8 北海道空自基地庶務部勤務の女性自衛官(空士長、当時20歳)は06年9月頃、A三空曹にボイラー室へ呼び出しをうけ酒を飲まされ暴行・強制わいせつを受ける。後日上司らに相談するが、かえって退職を迫られる。やむなく父親や弁護士と相談し札幌地裁に提訴。ごたごたで体調崩し病となりこれら損害1100万円を請求。

10.7.29 札幌地裁の判決、580万円の損害支払いを命令。国側控訴を断念し勝訴。

◆護衛艦「たちかぜ」いじめ自殺訴訟

04.10.27 横須賀基地の護衛艦「たちかぜ」乗組一等海士が、隊内のいじめが原因で京浜急行に飛び込み自殺(21歳)バッグから遺書みつかる。いじめの元上司二等海曹は逮捕、05.1月、懲役2年6月執行猶予4年の判決。

06.4.5  両親が国と元上司を相手に横浜地裁に提訴、慰謝料など1億3千万円を請求

11.1.26 横浜地裁は元上司の言動と国の監督責任を認め、440万円の支払い判決。一方「自殺は予見できなかった」として損害の請求は認めず。これに対して母親らは控訴するとしている。

◆空自浜松基地人権裁判

05.11.13 空自浜松基地のS三空曹が、先輩のNに「指導」を口実に強要、暴言のパワーハラスメントをうけ鬱となり自殺する。(N二空曹は五日間の停職処分のみ)。

08.4.14  両親と妻、生後四ヶ月の長男ら遺族が浜松地裁に事件の真相求め提訴。

11.7.11  浜松地裁の判決予定。(提訴以来21回の弁論)

◆「命の滴」裁判(自衛官訓練中暴行死事件)

06.11.21 陸自真駒内基地で自衛官島袋英吉氏(沖縄出身、20歳)が徒手格闘訓練中に投げ技で頭部を強打し死亡。自衛隊側は公務災害として処理した。

10.8.3  しかし、なぜ畳の上でなく体育館か、頭部強打というが肋骨が折れ内臓損傷なのか、情報開示資料は肝心なところが黒塗り、など不審なところ多く、両親は札幌地裁に真相と国賠を求め提訴した。

*組織ぐるみ隠蔽のおそれもあるこの裁判は、7月8日第5回弁論を迎える。

なお遺族は09年に真相解明のための『命の雫』(文芸社)を出版した。

◆陸自朝霞基地・少年自衛官自殺事件

07.11.19 少年A(19歳)は同年3月に高校を卒業し入隊。教育訓練の後東部方面隊輸送隊に配属される。同年8月頃、母親や教官に「除隊したい」「美容師専門学校にいきたい」など告げる。母親へは10月には除隊できると告げていたが、その間入院治療や上官による殴打暴行などがあった。結局除隊の引き延ばしにたえきれず、11月19日朝霞駐屯地通路で自殺が発見された。

08.4月  少年A隊員に暴行を加えたS隊員は、さいたま簡易裁判所おいて暴行罪・罰金刑となる。

10.7月  少年の除隊引き延ばしに加え暴行を受けるなど精神的負担のため精神障害を発症したとして、両親は前橋地方裁判所に慰謝料など請求を提訴する。

今年6月8日には第6回の弁論を迎える。

●以上は今年11年6月4日、浜松で行われた自衛官人権裁判勝利全国交流会で配布された資料をもとに作成した。以上のほかにも以下のような裁判もあるので加えます。

◇08年9月、広島の海自江田島基地で、徒手格闘名目で15名による暴行で隊員を死に至らしめた事件があった。遺族が提起し現在松山地裁で係属している。

◇11年5月24日の朝日新聞大阪版による。陸自信太山基地の隊員陸士長(28歳)が訓練中に上官に殴られ右目がほとんど見えなくった。09年8月国と上官を相手に提起され5200円の損害を請求した。大阪地裁は4800円の和解案を提示し被告側が応じたと言う内容。軍事評論家の前田哲男氏は「自衛隊側はなかなか責任を認めようとしないが珍しく早期和解だ」とコメントしている。

このところ自衛隊員の自殺は年間百人近くと言われしかも若い隊員である。これら の隊員は営内居住が定められ、階級規律も厳しく閉鎖的で何かにつけ密室の出来事として済まされやすい。こういうところへ切り込んでくのが自衛官人権裁判と言っていいだろう。無償の行為に黙々ととりくんでいく弁護士さんらに敬意を表したい。

2011/6/14 和田喜太郎

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コメント

はじめまして、
私は、女性自衛官の人権裁判を読んで、私に実際に起こっているインターネット上での犯罪被害について勇気を持って立ち向かう決意をしました。

しかしながら、私個人の力では、どの位公平な裁判・判決が得られるかわかりません。従って、皆様の様な勇気を持って巨大な相手に真っ向から立ち向かえる方々のご賛同・ご支持がいただけますと非常に心強いと考えております。

私が体験している犯罪被害の詳細は以下のリンクからご覧いただけます。是非、ご一読いただき、より多くの大衆の皆様にこの事実を知っていただければ幸いです。

また実名を公開することは、身の危険にさらされる恐れがありますゆえ、ハンドルネームでコメントさせていただくことをご了承ください。
http://invisibletear.wordpress.com/2012/08/28/
https://twitter.com/invisibletear8

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