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「平権懇」☆関係書籍☆残部僅少☆

  • ●大内要三(窓社・2010年): 『日米安保を読み解く 東アジアの平和のために考えるべきこと』
  • ●小林秀之・西沢優(日本評論社・1999刊): 『超明快訳で読み解く日米新ガイドライン』
  • ●(昭和出版・1989刊): 『釣船轟沈 検証・潜水艦「なだしお」衝突事件』
  • ●西沢優(港の人・2005刊・5000円+税): 『派兵国家への道』
  • ●大内要三(窓社・2006刊・2000円+税): 『一日五厘の学校再建物語 御宿小学校の誇り』
  • ●松尾高志(日本評論社・2008刊・2700円+税): 『同盟変革 日米軍事体制の近未来』
  • ●西沢優・松尾高志・大内要三(日本評論社・2003刊・1900円+税): 『軍の論理と有事法制』

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2011/08/31

読む・読もう・読めば 108

船橋


脱小沢と減点法とで最後に残った野田佳彦さんが首相になる。原発推進・日米同盟基軸の人だし、藤井裕久元財務相が後見役になるから、増税・大連立への道が開かれたということだろう。次の参院選までは国会の状況が大きく変わることはないという「安心感」もある。残念ながら、政権交代時の、福祉重視・対等な日米関係という民主党の「売り」は、完全に払拭された。

野田さんは千葉県船橋市薬園台に事務所を持つ。薬園台小・二宮中・県立船橋高・早稲田大学政治経済学部、という学歴からして、長くこの地にお住まいなのだろう。薬園台は旧成田街道の、船橋宿から大和田宿への中間にある。小石川養生所の薬園があったことから名付けられた地名だが、野田さんの生まれた1957年にはまだ農村地帯だったと思う。いまはこのあたりはJR総武線、京成線、新京成線、東葉高速鉄道の4線が通る住宅地に変身して、毎日の辻説法をする駅もたくさんある。高度経済成長時代に船橋市は埋め立てで南に市域を広げ、1955年から77年まで海岸にまことにバブルに存在した「船橋ヘルスセンター」などという行楽地跡も(現ららぽーとTOKYO-BAY)、いまや内陸となった。

新京成線は鉄道連隊の線路の払い下げを受けて始まったので、何度も改修されたが今だに信じられないようなカーブが右へ左へと続く。薬園台駅のふたつ先が東葉高速との乗り換え駅、北習志野(きたならしの)という、これも信じられないようなひどい名前の駅だ。船橋宿の飯盛女「八兵衛」のことはここでは置くけれども、このような土地の出身者が首相に上り詰めた。船橋という土地が悪いのではないしそこに住む人が悪いのでもない、単なる印象からだが、日本の未来は明るくない、と思う。  (2011年8月29日)

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コメント

野田新首相の父親が習志野に駐屯する陸上自衛隊第一空挺団に所属する自衛官であったことから中国メディアは「軍人一家出身」と評した。領土や領海の問題に敏感なのは「父親の影響」と自認している以上、そう的外れではあるまい。だが自衛官を父親(あるいは母親)に持つ人の全てが、野田氏のように日米安保基軸、中国脅威論、集団的自衛権行使も辞さない、東条らはA級戦犯にあらずという主張に同調するとも思えない。

“空挺”が何を意味するか普通の人には直ちには理解しがたいだろう。航空機から“パラシュート”降下する兵士だが、映画「地獄の黙示録」に登場するヘリコプター部隊の方が現代的である(ビンラビン殺害作戦もヘリコプターによる奇襲攻撃)。

もともと空挺部隊の元祖はソビエト赤軍で、実戦で初の戦果を挙げたのがナチドイツ空軍による第二次大戦緒戦のベルギーのエバン・エマール要塞攻撃。日本は陸海軍別々に部隊を編成したのがムダの多い日本帝国らしいのだが、海軍がセレベス島のメナドに降下、陸軍はスマトラ島の油田パレンバンで勝利を収めた(当時の記録映画があったはず)。

“精鋭無比”をスローガンとする第一空挺団は英語ではAirborne Brigadeで直訳すれば一ランク上の「旅団」で、今は朝霞に司令部のある中央即応集団に主力である。公然ではないが、現在の北の丸公園に駐屯していた近衛師団が解隊した後を継ぐ「帝都防護」の任についていると言ってよいだろう。

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