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「平権懇」☆関係書籍☆残部僅少☆

  • ●大内要三(窓社・2010年): 『日米安保を読み解く 東アジアの平和のために考えるべきこと』
  • ●小林秀之・西沢優(日本評論社・1999刊): 『超明快訳で読み解く日米新ガイドライン』
  • ●(昭和出版・1989刊): 『釣船轟沈 検証・潜水艦「なだしお」衝突事件』
  • ●西沢優(港の人・2005刊・5000円+税): 『派兵国家への道』
  • ●大内要三(窓社・2006刊・2000円+税): 『一日五厘の学校再建物語 御宿小学校の誇り』
  • ●松尾高志(日本評論社・2008刊・2700円+税): 『同盟変革 日米軍事体制の近未来』
  • ●西沢優・松尾高志・大内要三(日本評論社・2003刊・1900円+税): 『軍の論理と有事法制』

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2012/03/16

読む・読もう・読めば 114

本屋さんの3.11


東日本大震災+福島原発事故から1年が過ぎた。いまだ生活再建の見込みが立たない被害者の方々のことを考える。私がそのような立場に置かれたらどうだろう。むろん、仕事をしたい、家に帰りたい、とは思うだろうが、まず当面は、無為に時間を消費せずに本を読みたい、という飢餓状態に苛まれると思う。書店にも図書館にもなかなか行けないのは辛い。日本書籍出版協会・日本雑誌協会・日本出版クラブの3者は大震災出版復興基金を立ち上げ、「被災3県の小学生や『震災孤児・遺児』への図書カードプレゼント、再開校される学校への図書支援など」の活動を行ってきたが、この1月末で222,560,117円の資金が集まったという。凋落著しい出版業界だが、これだけの底力はあるのだ。

3.11以後、東北の本屋さんたちはどうしたのだろうか。あまり業界外の人の眼には触れないだろうが、「人文会」という、いわゆる人文書を出版している20の出版社からなる団体の機関誌『人文会ニュース』111号に、紀伊國屋書店仙台店店長の後藤崇さんが「東日本大震災からの復帰とその道のり」という文章を書いている。

地震の「数分後には落下書籍で一面埋め尽くされ、通路の無くなった店内は停電で非常灯のみの暗闇に近い状態」になった。「四月に入るまで建物が耐震審査をパスできず、本格的な復旧作業開始は四月一三日まで待たされ」た。店舗の復旧作業はまず破損した書棚を修理しなければならないが、什器製作業者を入れた作業は「市内のホテルが一杯で予約が取れず延期」となり、さらに4月8日の震度6の余震で「店内の商品は再び崩れて通路を埋め」た。問題は、「書籍の新刊予約分と雑誌の定期購読分の確保」だ。「特に週刊誌の分冊ものは欠品すればコレクション自体が意味をなくしてしまいかねない」。幸いに紀伊國屋は全国チェーン店だから、「本部と新宿本店仕入部に依頼して」100%手当てすることができた。営業再開は4月28日。

全国チェーンの大規模書店でこうなのだから、街の本屋さんの再建は大変だろう。しかし後藤さんはレポートの末尾に、「従来動きの重かったハードカバーの人文書の巻数物などが営業再開と共に売れ始めた」とも書いている。結局、他人の不幸への便乗・同情本よりも、より深いところから世の中を読み直す本のほうが強いのだと思う。
(2012年3月16日)

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コメント

紀伊國屋書店と言えば、今年1月松原治名誉会長が没した。このとき朝日新聞1月11日の文化欄にノンフィクション作家の佐野眞一が追悼文を寄せている。追悼の言葉は得てして良いことだけで埋まりがちだが、内実をいささか知る者として、これは納得しがたい阿諛追従に満ちたものだった。「町の『本屋』さんを・・『産業』として育てた最大の功労者」と持ち上げ“知のゼネコン”とも評したばかりか、「私は『松原閣下』と呼ぶことに」と書いている。佐野がスルーした故松原氏の負の業績は、労働組合弾圧をはじめとして、親族が経営するビデオ制作会社商品の優遇、洋書仕入業務の米国取次への丸なげ、支店の全国展開を支えた某銀行との特別な関係、3名の後継社長の順送り指名など、最近も暴言を繰り返している某新聞社会長兼主筆氏の所業に勝るとも劣らないものであった。すぐる16日に死亡した吉本隆明氏の追悼文も私には到底納得できないものが多い。

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