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「平権懇」☆関係書籍☆残部僅少☆

  • ●大内要三(窓社・2010年): 『日米安保を読み解く 東アジアの平和のために考えるべきこと』
  • ●小林秀之・西沢優(日本評論社・1999刊): 『超明快訳で読み解く日米新ガイドライン』
  • ●(昭和出版・1989刊): 『釣船轟沈 検証・潜水艦「なだしお」衝突事件』
  • ●西沢優(港の人・2005刊・5000円+税): 『派兵国家への道』
  • ●大内要三(窓社・2006刊・2000円+税): 『一日五厘の学校再建物語 御宿小学校の誇り』
  • ●松尾高志(日本評論社・2008刊・2700円+税): 『同盟変革 日米軍事体制の近未来』
  • ●西沢優・松尾高志・大内要三(日本評論社・2003刊・1900円+税): 『軍の論理と有事法制』

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2012/10/25

読む・読もう・読めば 123

読む・読もう・読めば 123

あたご事件控訴審傍聴記 5

東京高裁での「あたご」事件控訴審は意外な長期にわたり、年を越すことが確実になった。傍聴人はいつも、一見さんを含めても30人に満たず、顔見知りになった常連さんが多い。マスコミは皆無。

731日、第6回公判。宮田義憲・元高等海難審長官への検察側からの反対尋問が続く。事故直前の清徳丸が能力以上の速度を出していたことになる宮田鑑定書(地裁不当判決の根拠のひとつ)への疑問。宮田氏は「短い秒数であれば」「波の山から谷へ向かう場合」なら25ノット以上出ることもあると答え、それが20秒以上続くことはありえないだろうとの問いには、「20秒の平均では」あり得ると答えて、自説を曲げなかった。

2人目の証人は千葉廣・運輸安全調査会船舶事故調査官。衝突角度に関する報告書を出している。清徳丸左舷の防舷材に残った衝突跡と思われる「あたご」の染料痕から、47度を算出した。プラスチックで作った「あたご」の艦首模型を、粘土で作った清徳丸の模型に1度ずつ角度を変えて当ててみた結果だという。この衝突角度は船の速度には関係がないともいい、最初に接触したのは操舵室の屋根だが、舷側とはほとんど一瞬の差だからタイムラグはないとも証言した。しかし裁判長が「あたご」艦首の形状の根拠について尋ねると、20ノットで走っているときの喫水線を確認して「写真を撮った」という。ここでも「あたご」の設計図等は「軍事機密」で提供されなかったのだろう。

5回公判のときに続き、第6回公判でも検察側から、千葉県勝浦市川津港現地で清徳丸僚船の康栄丸を使っての審問の要求があった。弁護側は、現地は祭りの最中なので「不測の事態が起こる」こともあり得ると抵抗。裁判長が「地元警備を含めて調整」とまとめた。しかし実際に914日に予定されていた公判は、川津港での期日外審問に切り替えられた。康栄丸の操舵室での検証が行われたはずだが、何も発表されていない。東京高裁事務方は当日の公判中止は教えてくれたが、期日外審問についての質問には答えなかった。現地に行った「しんぶん赤旗」記者が15日付でルポを書いているが、審問の内容は不明。

101日、第7回公判。冒頭に裁判長より、期日外審問の調書はまだできていない、検事側・弁護側双方の意見を聞いて作成するとのこと。

弁護側証人として今津隼馬・東京海洋大名誉教授。第2回・第4回公判での日當博喜氏の衝突角度に関する証言(地裁判決が認定した47度はあり得ない)に対する反論。日當証言は対地針路と対水針路を取り違えでおり、また清徳丸は小型船なので左右に5度ずつ程度はふれていると思う、と証言した。いくら小型船でも凪に近い状態でそんなにフラフラはしないと思うが。

こうして公判では、事故直前の清徳丸の航跡について、微に入り細をうがったやりとりが続いている。次回公判は1120日。以後、1211日、125日、34日まで日程が入った。判決はいつになるやら。

蛇足。1014日に総理大臣が観閲する3年に1回の自衛隊観艦式が行われ、「あたご」も参加した。大きく報道したマスコミは産経新聞のみ。この行事に関連して1010日には横須賀で「あたご」艦内部の特別公開が行われた。こういう機会でもないと「あたご」艦橋内部、まさに事故当時に不十分な見張りをしていた現場など見られないのだが、まことに残念なことに私は多忙で出かけることができなかった。来年度には「あたご」はパワーアップの改修を受けるから、艦橋の計器類も少し変わるだろうか。

20121025日)

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